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text:k_konjaku:k_konjaku26-2 [2014/11/16 03:35] – 作成 Satoshi Nakagawatext:k_konjaku:k_konjaku26-2 [2015/03/25 05:03] (現在) – [巻26第2話 東方行者娶蕪生子語 第二] Satoshi Nakagawa
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 今昔、京より東の方に下る者有けり。 今昔、京より東の方に下る者有けり。
  
-何れの国郡とは知らで、一の郷を通ける程に、俄に欲盛に発て、女の事の物に狂(くるふ)が如に思ければ、心を静め難くて、思ひ繚(わずらひ)ける程に、大路の辺に有ける垣の内に、青菜と云ふ物、糸高く盛に生滋(おひしげり)たり。十月許の事なれば、蕪の根大きにして有けり。+何れの国郡とは知らで、一の郷を通ける程に、俄に欲盛に発て、女の事の物に狂(くるふ)が如に思ければ、心を静め難くて、思ひ繚(わずらひ)ける程に、大路の辺に有ける垣の内に、青菜と云ふ物、糸高く盛に生滋(おひしげり)たり。十月許の事なれば、蕪の根大きにして有けり。
  
 此の男、忽に馬より下て、其の垣の内に入て、蕪の根の大なるを一つ引て取て、其れを彫(ほり)て、其の穴を娶(とつぎ)て婬を成してけり。然て垣の内に投入て過にけり。 此の男、忽に馬より下て、其の垣の内に入て、蕪の根の大なるを一つ引て取て、其れを彫(ほり)て、其の穴を娶(とつぎ)て婬を成してけり。然て垣の内に投入て過にけり。
text/k_konjaku/k_konjaku26-2.1416076510.txt.gz · 最終更新: 2014/11/16 03:35 (外部編集)