ユーザ用ツール

サイト用ツール


text:k_konjaku:k_konjaku24-6

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

次のリビジョン
前のリビジョン
text:k_konjaku:k_konjaku24-6 [2014/07/22 04:20] – 作成 Satoshi Nakagawatext:k_konjaku:k_konjaku24-6 [2018/08/16 17:49] (現在) – [巻24第6話 碁擲寛蓮値碁擲女語 第六] Satoshi Nakagawa
行 1: 行 1:
 +今昔物語集
 ====== 巻24第6話 碁擲寛蓮値碁擲女語 第六 ====== ====== 巻24第6話 碁擲寛蓮値碁擲女語 第六 ======
  
-今昔、六十代延喜の御時に、碁勢・寛蓮と云ふ二人の僧、碁の上手にて有けり。寛蓮は品も賤しからずして、宇多院の殿上法師にて有ければ、内にも常に召て、御碁を遊ばしけり。天皇も極く上手に遊しけれども、寛蓮には、先二つなむ受させ給ひけり。+今昔、六十代延喜の御時((醍醐天皇の御代))に、碁勢・寛蓮と云ふ二人の僧、碁の上手にて有けり。寛蓮は品も賤しからずして、宇多院の殿上法師にて有ければ、内にも常に召て、御碁を遊ばしけり。天皇も極く上手に遊しけれども、寛蓮には、先二つなむ受させ給ひけり。
  
 常に遊ばしける程に、金の御枕を懸物にて遊ばしけるに、天皇負させ給にければ、寛蓮、其の枕を給りて罷出るを、若き殿上人の勇ぬるを以て奪ひ取せ給ひにければ、此様(かやう)に給はりて罷出るを、奪はせ給ふ事度々に成にけり。 常に遊ばしける程に、金の御枕を懸物にて遊ばしけるに、天皇負させ給にければ、寛蓮、其の枕を給りて罷出るを、若き殿上人の勇ぬるを以て奪ひ取せ給ひにければ、此様(かやう)に給はりて罷出るを、奪はせ給ふ事度々に成にけり。
text/k_konjaku/k_konjaku24-6.1405970450.txt.gz · 最終更新: 2014/07/22 04:20 by Satoshi Nakagawa