ユーザ用ツール

サイト用ツール


text:k_konjaku:k_konjaku24-32

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

両方とも前のリビジョン前のリビジョン
最新のリビジョン両方とも次のリビジョン
text:k_konjaku:k_konjaku24-32 [2014/09/15 16:03] Satoshi Nakagawatext:k_konjaku:k_konjaku24-32 [2014/09/15 16:43] – [巻24第32話 敦忠中納言南殿桜読和歌語 第卅二] Satoshi Nakagawa
行 10: 行 10:
 大臣、此れを聞給て、極く讃め給て、「此の返し、更に否(え)為じ。劣たらむに、長き名なるべし。然りとて、増さらむ事は有べき事にも非ず」とて、「只、旧歌を思へ益((頭注「益ハ出ノ誤カ」))さむ」と思給ひて、忠房が唐へ行くとて読たりける歌をなむ、語り給ける。 大臣、此れを聞給て、極く讃め給て、「此の返し、更に否(え)為じ。劣たらむに、長き名なるべし。然りとて、増さらむ事は有べき事にも非ず」とて、「只、旧歌を思へ益((頭注「益ハ出ノ誤カ」))さむ」と思給ひて、忠房が唐へ行くとて読たりける歌をなむ、語り給ける。
  
-此の権中納言は、本院の大臣の在原の北方の腹に生せ給へる子也。年は四十許にて、形ち・有様、美麗になむ有ける。人柄も吉かりければ、世の思へも花やかにてなむ。名をば敦忠とぞ云ける。□□に通ければ、亦、本院の中納言とも云けり。和歌を読む事、人に勝たりけるに、此る歌を読出たれば、極く世に讃められけりとなむ語り伝へたるとや。+此の権中納言は、本院の大臣の在原の北方の腹に生せ給へる子也。年は四十許にて、形ち・有様、美麗になむ有ける。人柄も吉かりければ、世の思へも花やかにてなむ。名をば敦忠とぞ云ける。□□に通ければ、亦、本院の中納言とも云けり。 
 + 
 +和歌を読む事、人に勝たりけるに、此る歌を読出たれば、極く世に讃められけりとなむ語り伝へたるとや。
  
text/k_konjaku/k_konjaku24-32.txt · 最終更新: 2019/12/22 13:12 by Satoshi Nakagawa