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text:k_konjaku:k_konjaku11-3 [2015/05/08 16:54] – 作成 Satoshi Nakagawatext:k_konjaku:k_konjaku11-3 [2015/05/08 16:57] (現在) – [巻11第3話 役優婆塞誦持呪駈鬼神語 第三] Satoshi Nakagawa
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 ====== 巻11第3話 役優婆塞誦持呪駈鬼神語 第三 ====== ====== 巻11第3話 役優婆塞誦持呪駈鬼神語 第三 ======
  
-今昔、本朝□□天皇の御代に、役の優婆塞((底本「役」異体字。「伇」。標題以下すべて同じ。))と申す聖人御けり。大和国葛上の郡茅原の村の人也。俗姓は+今昔、本朝□□天皇の御代に、役の優婆塞((底本「役」異体字。「伇」。標題以下すべて同じ。役行者・役小角ともいう。))と申す聖人御けり。大和国葛上の郡茅原の村の人也。俗姓は
 賀茂役の氏也。年来、葛木の山に住て、藤の皮を以て衣とし、松の葉を食物として、四十余年、彼の山の中の崛に居給へり。清き泉を浴て、心の垢を洗ひ浄めて、孔雀明王の呪を誦す。或る時には、五色の雲に乗て、仙人の洞に通ふ。或る夜は、諸の鬼神を召駈(つかひ)て、水を汲せ薪を拾はす。然れば、此の優婆塞に随はざる者無し。 賀茂役の氏也。年来、葛木の山に住て、藤の皮を以て衣とし、松の葉を食物として、四十余年、彼の山の中の崛に居給へり。清き泉を浴て、心の垢を洗ひ浄めて、孔雀明王の呪を誦す。或る時には、五色の雲に乗て、仙人の洞に通ふ。或る夜は、諸の鬼神を召駈(つかひ)て、水を汲せ薪を拾はす。然れば、此の優婆塞に随はざる者無し。
  
text/k_konjaku/k_konjaku11-3.1431071658.txt.gz · 最終更新: 2015/05/08 16:54 by Satoshi Nakagawa