text:jikkinsho:s_jikkinsho01-25
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text:jikkinsho:s_jikkinsho01-25 [2015/09/12 17:18] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:jikkinsho:s_jikkinsho01-25 [2016/03/24 22:51] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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韓康独往之栖 | 韓康独往之栖 | ||
- | と詠じ出だし給ひたりければ、按察使、涙を落してぞ出でられける。そのころ、大臣、院参されたりけるに、琵琶久しく聞かず。ゆかしくこそ」とて、琵琶を給ひたりければ、まづ 『嘉皇恩』といふ楽を弾く。次に『還城楽』を弾き給へりければ、心ばせいみじかりけり。 | + | と詠(えい)じ出だし給ひたりければ、按察使、涙を落してぞ出でられける。そのころ、大臣、院参されたりけるに、琵琶久しく聞かず。ゆかしくこそ」とて、琵琶を給ひたりければ、まづ 『嘉皇恩』といふ楽を弾く。次に『還城楽』を弾き給へりければ、心ばせいみじかりけり。 |
- | また後(のち)、資賢卿、配所より帰りたりけるころ、法皇、今様をすすめ仰せられけるに、 | + | また後(のち)、資賢卿、配所より帰りたりけるころ、法皇((後白河法皇))、今様をすすめ仰せられけるに、 |
信濃にありし木曽路河 | 信濃にありし木曽路河 | ||
- | と詠はれけり。御感有り。 | + | と詠(うた)はれけり。御感有り。 |
「信濃にあんなる」とこそ言ひならはせるを、見たる由を詠はれける。まことにいみじかりけり。 | 「信濃にあんなる」とこそ言ひならはせるを、見たる由を詠はれける。まことにいみじかりけり。 |
text/jikkinsho/s_jikkinsho01-25.1442045896.txt.gz · 最終更新: 2015/09/12 17:18 by Satoshi Nakagawa