text:chomonju:s_chomonju598

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--- text:chomonju:s_chomonju598 [2020/11/11 18:50] – 作成 Satoshi Nakagawa
+++ text:chomonju:s_chomonju598 [2020/11/11 18:51] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 ===== 校訂本文 =====
-二条院((二条天皇))の御時、五節の卯の日の夜、主殿司(とのもりづかさ)指燭(しそく)((「指燭」は底本「指指燭」。諸本により訂正。))をさして、南殿の東北のすみのはしを通りけるに、後ろより首のほどを押す者ありけり。すなはち主殿司、絶え入りにけり。
+二条院((二条天皇))の御時、五節の卯の日の夜、主殿司、指燭(しそく)((「指燭」は底本「指指燭」。諸本により訂正。))をさして、南殿の東北のすみのはしを通りけるに、後ろより首のほどを押す者ありけり。すなはち主殿司、絶え入りにけり。
 あはてて指燭を懐(ふところ)に入れたりけるほどに、衣裳に火燃え付き、すでに死ぬべかりけるが、からくして命ばかりは生きたりけり。化物のしわざにこそ。

text/chomonju/s_chomonju598.1605088255.txt.gz · 最終更新: 2020/11/11 18:50 by Satoshi Nakagawa