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text:chomonju:s_chomonju093 [2020/01/31 23:47] – 作成 Satoshi Nakagawatext:chomonju:s_chomonju093 [2020/01/31 23:47] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
  
-いづれの年にか、白馬節会(あをうまのせちゑ)に、進士の判官藤原経仲参りたりけるに、雑犯ただすべき者なかりければ、力及ばで検非違使ども退出せんとしけるに、なにがし僧正とかやの児、沓を履きながら木の股に登りて見物しけるを、経仲が下部(しもべ)をもて召し取りてただしける言葉に、「長大垂髪にて、皮の沓を履きたる、木に登りて、宮闕をうかがふ。一身をもて三つの((「四つの」の誤りか。))犯しをなせる、しかるべしやいかん」と勘問したりける((「勘問したりける」は底本「勘問たりける」。文脈により補う。))、時にのぞみていみじかりけり。叡感ありて、女房の衣を賜はせけりとなん。+いづれの年にか、白馬節会(あをうまのせちゑ)に、進士の判官藤原経仲参りたりけるに、雑犯ただすべき者なかりければ、力及ばで検非違使ども退出せんとしけるに、なにがし僧正とかやの児、沓を履きながら木の股に登りて見物しけるを、経仲が下部(しもべ)をもて召し取りてただしける言葉に、「長大垂髪にて、皮の沓を履きたる、木に登りて、宮闕をうかがふ。一身をもて三つの((「四つの」の誤りか。))犯しをなせる、しかるべしやいかん」と勘問したりける((「勘問したりける」は底本「勘問たりける」。文脈により補う。))、時にのぞみていみじかりけり。叡感ありて、女房の衣を賜はせけりとなん。
  
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text/chomonju/s_chomonju093.1580482023.txt.gz · 最終更新: 2020/01/31 23:47 by Satoshi Nakagawa