目次

大和物語

第127段 また同じ大弐の館にて秋の紅葉を詠ませければ・・・

校訂本文

また、同じ大弐1)の、館(たち)にて秋の紅葉(もみぢ)を詠ませければ、

  鹿の音(ね)はいくらばかりのくれなゐぞふりつるからに山の染むらん

翻刻

なむやりけるまたをなし大弐のた
ちにて秋のもみちをよませけれは
  しかのねはいくらはかりのくれなゐ
  そふりつるからにやまのそむらん/d19l
1)
小野好古。126段参照