醒睡笑 巻6 詮ない秘密
<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>
天に雲尽きて、星まんまんとかかやく夜、あたりの友を誘ひ、端居(はしゐ)してなぐさむ。口すさびに、「明星ほど大きなる星は、はてしもなうあるは」と言ふ。「しても、われが屋根の上のは小さい」と。
一 天に雲尽て星まんまんとかかやく夜あた りの友をさそひ端居してなくさむ口すさ ひに明星ほと大なるほしははてしもなふある はといふしてもわれか屋ねの上のはちいさいと/n6-41r