醒睡笑 巻6 恋のみち
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武士たる人、若衆と知音(ちいん)せられけるを、ことの外に嫉(ねた)み妬(そね)み、ある時、上臈こらへかね、おもてへかけ出で言はるるやう、「やれ、そこな若衆めよ。もはやそのまま、これの家主になれ。あすから御台匙(おだいがひ)を渡さうぞ」と。
一 武士たる人若衆と知音せられけるを事の外 にねたみそねみある時上臈こらへかねおもてへ かけ出いはるるやうやれそこな若衆めよもは やそのままこれの家主になれあすからおたい/n6-36l
かいをわたさうそと/n6-37r