古今著聞集 魚虫禽獣第三十
二条中納言定高卿1)、放生会(はうじやうゑ)に参向の時、二条宰相雅経卿2)のもとへ、馬を借るとて詠み侍りける、
八月の放生大会に参るぞよ侍(さぶらひ)乗せん馬やある貸せ
返事、
逢坂の関にひとしき石清水かねて引くべし望月の駒
二条中納言定高卿放生会に参向のとき二条宰 相雅経卿のもとへ馬をかるとてよみ侍ける 八月の放生大会にまいるそよさふらひのせん馬やあるかせ 返事 あふさかの関にひとしき石清水かねてひくへしもち月のこま/s549r
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