古今著聞集 魚虫禽獣第三十
桓武の御門1)、政(まつりごと)の後は、衣冠を脱がせおはしまして、御膳参りて、鷹司の御鷹を庭に召して、餌を飼はせさせ給ひけり。ある時はまた御手づから觜爪(しさう)2)などをつくらせ給ひけり。
昔は鳥曹司(とりざうし)にも、人の引出物などには鷹・馬をぞしける。
桓武御門まつりことののちは衣冠をぬかせおはし まして御膳まいりて鷹司の御鷹を庭にめして 餌をかはせさせ給けり或時は又御手つから此角爪 なとをつくらせ給けり昔は鳥さうしにも人の引出 物なとには鷹馬をそしける/s528r
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