古今著聞集 孝行恩愛第十
法源房1)、当道の秘事・口伝・故実、残ることなく書きて、「二女尾張内侍2)に授く」とて、奥にかくぞ書き付け侍りける。
忘るなよわが四つの緒は夜の鶴子の道にこそ3)音(ね)をば惜しまね
是以後抄入之4)。
法源房当道の秘事口伝故実のこる事なく書て二女 尾張内侍にさつくとておくにかくそ書つけ侍ける 忘なよわか四の緒はよるの鶴子の道にしそねをはおしまね (是以後抄入之)/s213l
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/213