古今著聞集 孝行恩愛第十
師能弁1)、漢書の文帝紀置き失ひて、歎き思ひけるに、先親春宮大夫(師頼)2)、夢の中にかの書のあり所を告げられたりけり。次の日、その所より求め出だして侍りけり。あはれなることなり。
師能弁漢書の文帝記をき失てなけき思けるに先親春 宮大夫(師頼)夢の中に彼書のあり所を告られたりけり 次日其所より求出して侍りけりあはれなる事也/s212l
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