古今著聞集 管絃歌舞第七
堀河院1)の御時、節会に常よりも急ぎ入御ありけるを、人々あやしう思ひけるほどに、御膳宿(おものやどり)の方にて、立楽(りふがく)の時になりて、皇帝(わうだい)を吹き出ださせおはしましたりけり。めづらしくいみじかりけることなり。
かの右府の記しおかれたるとかや2)。尋ぬべし。
堀川院御時節会に常よりもいそき入御ありけるを 人々あやしう思ひける程に御膳宿の方にて立楽の時に なりて皇帝を吹出させおはしましたりけりめつらし くいみしかりける事也彼右府の記しをかれたるとかや 尋へし/s174r
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