古今著聞集 和歌第六
同じ大将1)、守山(もるやま)にて狩りせられけるに、苺のさかりになりたるを見て、供に北条四郎時政2)が候けるが3)、連歌をなんしける、
もる山のいちごさかしくなりにけり
大将、とりもあへず、
むばらがいかに嬉しかるらむ
同大将もる山にて狩せられけるにいちこのさかりに成たる をみてともに北条四郎時政かかけるか連哥をなんしける もる山のいちこさかしく成にけり 大将とりもあへす むはらかいかにうれしかるらむ/s152l
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