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- 10の73 醍醐の桜会に童舞おもしろき年ありけり・・・
- 」と思ひしめて、同じ入道右府((源雅定))に対面のついでに、このことを語り出で給ひて、「やさしくこそ思え侍りしか」とありければ、入道殿、「歌は覚えさせ給はん」など、のたまひけるを、「そればかりは、などか」と
- 8の1 大納言行成卿いまだ殿上人にておはしける時実方中将・・・
- つくろひて、居直りて、「いかなることにて候ふやらん。たちまちに、かうほどの乱罸にあづかるべきことこそ思え侍らね。そのゆゑを承はりて、のちのことにや侍るべからん」と、ことうるはしく言はれけり。実方はしらけて逃
- 3の13 村上天皇ひそかにいやしき官人の年老いたるを召して・・・
- し。さらにけぢめ思ひわかず侍るに、当世は除目行はるるに、続松(ついまつ)のいささか入りまさるやうにぞ思え侍る」と申したりければ、いみじく御感ありけり。 さて、司召(つかさめし)のことをば、かねてよりおぼし