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text:yotsugi:yotsugi004 [2014/07/29 17:11] – [第四話 御荒の宣旨といふ人は、優にやさしく・・・] Satoshi Nakagawatext:yotsugi:yotsugi004 [2014/09/25 02:13] (現在) – [第4話 御形の宣旨といふ人は、優にやさしく・・・] Satoshi Nakagawa
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-====== 第4話 御の宣旨といふ人は、優にやさしく・・・ ======+世継物語 
 +====== 第4話 御の宣旨といふ人は、優にやさしく・・・ ======
  
 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
  
-今は昔、御の宣旨といふ人は、優にやさしく、かたちもめでたかりけり。皇太后宮の女房なり。中納言定頼、文おこせ給ふ。+今は昔、御形(みあれ)の宣旨といふ人は、優にやさしく、かたちもめでたかりけり。皇太后宮の女房なり。中納言定頼、文おこせ給ふ。
  
   昼は蝉夜は蛍に身をなして鳴き暮らしては燃え明かすかな   昼は蝉夜は蛍に身をなして鳴き暮らしては燃え明かすかな
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 ただ中納言をのみ恋ひ歎きて、「いかに罪深かりけん」と思ふに、貴く目出度法師子を山に持ちて置かれたりけるこそ、「罪少しかろみけんかし」とおぼゆれ。 ただ中納言をのみ恋ひ歎きて、「いかに罪深かりけん」と思ふに、貴く目出度法師子を山に持ちて置かれたりけるこそ、「罪少しかろみけんかし」とおぼゆれ。
  
->御堂の中姫君、三条院の御時の后、皇后宮と申たるが女房なり。本院の侍従、御の宣旨と申したる。侍従は、はるかの昔の平中が世の人。この御の宣旨は中ごろの人。されば昔今の人を一つ手にて具して申したるなめり。((「御堂の中姫君」以下、底本1字下げ。注記の扱い。))+>御堂の中姫君、三条院の御時の后、皇后宮と申たるが女房なり。本院の侍従、御の宣旨と申したる。侍従は、はるかの昔の平中が世の人。この御の宣旨は中ごろの人。されば昔今の人を一つ手にて具して申したるなめり。((「御堂の中姫君」以下、底本1字下げ。注記の扱い。))
  
 ===== 翻刻 ===== ===== 翻刻 =====
text/yotsugi/yotsugi004.1406621461.txt.gz · 最終更新: 2014/07/29 17:11 by Satoshi Nakagawa