text:yomeiuji:uji129
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| text:yomeiuji:uji129 [2019/06/02 17:41] – Satoshi Nakagawa | text:yomeiuji:uji129 [2025/05/22 10:24] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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| これも今は昔、白河法皇((白河天皇))、鳥羽殿におはしましけるとき、北面(きたおもて)の者どもに、「受領の国へ下るまねせさせて、御覧あるべし」とて、玄蕃頭(げんばのかみ)久孝といふものをなして、衣冠に衣出だして、そのほかの五位どもをば前駆せさせ、衛府どもをば、胡籙(やなぐひ)負ひにして、「御覧あるべし」とて、おのおの、錦・唐綾を着て、劣らじとしけるに、左衛門尉源行遠、心ことに出で立ちて、「人にかねて見えなば、目慣れぬべし」とて、御所近かりける人の家に入り居て、従者を呼びて、「やうれ、御所の辺にて、見て来(こ)」と言ひて、参らせてけり。 | これも今は昔、白河法皇((白河天皇))、鳥羽殿におはしましけるとき、北面(きたおもて)の者どもに、「受領の国へ下るまねせさせて、御覧あるべし」とて、玄蕃頭(げんばのかみ)久孝といふものをなして、衣冠に衣出だして、そのほかの五位どもをば前駆せさせ、衛府どもをば、胡籙(やなぐひ)負ひにして、「御覧あるべし」とて、おのおの、錦・唐綾を着て、劣らじとしけるに、左衛門尉源行遠、心ことに出で立ちて、「人にかねて見えなば、目慣れぬべし」とて、御所近かりける人の家に入り居て、従者を呼びて、「やうれ、御所の辺にて、見て来(こ)」と言ひて、参らせてけり。 | ||
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| さるほどに、「行遠は進奉不参。かへすがへす奇怪なり。たしかに召し籠めよ」と仰せ下されて、二十日あまり候ひけるほどに、この次第を聞こし召して、笑はせおはしましてぞ、召し籠めは許(ゆ)りてけるとか。 | さるほどに、「行遠は進奉不参。かへすがへす奇怪なり。たしかに召し籠めよ」と仰せ下されて、二十日あまり候ひけるほどに、この次第を聞こし召して、笑はせおはしましてぞ、召し籠めは許(ゆ)りてけるとか。 | ||
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text/yomeiuji/uji129.1559464865.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa
