text:yomeiuji:uji108
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| text:yomeiuji:uji108 [2018/12/26 14:33] – Satoshi Nakagawa | text:yomeiuji:uji108 [2025/05/17 11:00] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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| 越前国に敦賀(つるが)といふ所に住みける人ありけり。とかくして、身一つばかり、わびしからで過ぐしけり。女(むすめ)一人よりほかに、また子もなかりければ、この女をぞ、またなきものにかなしくしける。この女を、「わがあらん折、頼もしく見置かむ」とて、男(おとこ)合はせけれど、男もたまらざりければ、これやこれやと、四・五人までは合はせけれども、なほたまらざりければ、思ひわびて後は合はせざりけり。 | 越前国に敦賀(つるが)といふ所に住みける人ありけり。とかくして、身一つばかり、わびしからで過ぐしけり。女(むすめ)一人よりほかに、また子もなかりければ、この女をぞ、またなきものにかなしくしける。この女を、「わがあらん折、頼もしく見置かむ」とて、男(おとこ)合はせけれど、男もたまらざりければ、これやこれやと、四・五人までは合はせけれども、なほたまらざりければ、思ひわびて後は合はせざりけり。 | ||
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| その後、思ひかはして、また横目することなくて住みければ、子ども生み続けなどして、この敦賀にも常に来(き)通ひて、観音にかへすがへすつかまつりけり。ありし女は、「さる者やある」とて、近く遠く尋ねさせけれども、さらにさる女なかりけり。それより後、また訪づるることもなかりければ、ひとへにこの観音のせさせ給へるなりけり。 | その後、思ひかはして、また横目することなくて住みければ、子ども生み続けなどして、この敦賀にも常に来(き)通ひて、観音にかへすがへすつかまつりけり。ありし女は、「さる者やある」とて、近く遠く尋ねさせけれども、さらにさる女なかりけり。それより後、また訪づるることもなかりければ、ひとへにこの観音のせさせ給へるなりけり。 | ||
| - | この男女、たがひに七・八十になるまで栄えて、男子(をのこご)・女子(をんなご)生みなどして、死の別れにぞ別れにける。 | + | この男女、互ひに七・八十になるまで栄えて、男子(をのこご)・女子(をんなご)生みなどして、死の別れにぞ別れにける。 |
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text/yomeiuji/uji108.1545802407.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa
