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text:yomeiuji:uji079

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text:yomeiuji:uji079 [2018/05/10 00:47] Satoshi Nakagawatext:yomeiuji:uji079 [2025/05/08 16:22] (現在) Satoshi Nakagawa
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 これも今は昔、ある僧、人のもとへ行きけり。酒など勧めけるに、氷魚((「ひを」。鮎の稚魚を指す。))、はじめて出で来たりければ、主(あるじ)、めづらしく思ひて、もてなしけり。 これも今は昔、ある僧、人のもとへ行きけり。酒など勧めけるに、氷魚((「ひを」。鮎の稚魚を指す。))、はじめて出で来たりければ、主(あるじ)、めづらしく思ひて、もてなしけり。
  
 主、用(よう)のことありて、内へ入りて、また出でたりけるに、この氷魚、ことのほかに少なくなりたりければ、主、「いかに」と思へども、言ふべきやうもなかりければ、物語し居たりけるほどに、この僧の鼻より、氷魚の一つ、ふと出でたりければ、主、怪しう思えて、「その御鼻より氷魚の出でたるは、いかなることにか」と言ひければ、とりもあへず、「このごろの氷魚は、目鼻より降り候ふなるぞ」と言ひたりければ、人みな、「は」と笑ひけり。 主、用(よう)のことありて、内へ入りて、また出でたりけるに、この氷魚、ことのほかに少なくなりたりければ、主、「いかに」と思へども、言ふべきやうもなかりければ、物語し居たりけるほどに、この僧の鼻より、氷魚の一つ、ふと出でたりければ、主、怪しう思えて、「その御鼻より氷魚の出でたるは、いかなることにか」と言ひければ、とりもあへず、「このごろの氷魚は、目鼻より降り候ふなるぞ」と言ひたりければ、人みな、「は」と笑ひけり。
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 +===== 万治二年版本挿絵 =====
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 ===== 翻刻 ===== ===== 翻刻 =====
text/yomeiuji/uji079.1525880856.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa