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text:yomeiuji:uji075

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text:yomeiuji:uji075 [2018/04/28 19:59] – [校訂本文] Satoshi Nakagawatext:yomeiuji:uji075 [2025/05/08 16:16] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 これも今は昔、二条の大宮((令子内親王))と申しけるは、白河院の宮((白河天皇))、鳥羽院((鳥羽天皇))の御母代(しろ)におはしましける。二条の大宮とぞ申しける。二条よりは北、堀川よりは東におはしましけり。その御所、破れにければ、有賢大蔵卿((源有賢))、備後国を知られける重任の功に修理しければ、宮もほかへおはしましにけり。 これも今は昔、二条の大宮((令子内親王))と申しけるは、白河院の宮((白河天皇))、鳥羽院((鳥羽天皇))の御母代(しろ)におはしましける。二条の大宮とぞ申しける。二条よりは北、堀川よりは東におはしましけり。その御所、破れにければ、有賢大蔵卿((源有賢))、備後国を知られける重任の功に修理しければ、宮もほかへおはしましにけり。
  
-それに、陪従清仲といふもの、常にさぶらひけるが、宮、おはしまさねども、なほ御車宿(くるまやどり)の妻に居て、古き物はいはじ、新しうしたる束柱(つかばしら)、立蔀(たてじとみ)などをさへ、破り焼きけり。+それに、陪従清仲(べいじゆうきよなか)といふもの、常にさぶらひけるが、宮、おはしまさねども、なほ御車宿(くるまやどり)の妻に居て、古き物はいはじ、新しうしたる束柱(つかばしら)、立蔀(たてじとみ)などをさへ、破り焼きけり。
  
 このことを、有賢、鳥羽院に訴(うた)へ申しければ、清仲を召して、「宮、渡らせおはしまさぬに、なほ留(とま)り居て、古き物、新しき物、こぼち焚くなるは、いかなることぞ。修理する物、訴(うた)へ申すなり。まづ、宮もおはしまさぬに、なほこもり居たるは、何ごとによりてさぶらふぞ。子細を申せ」と仰せられければ、清仲、申すやう、「別のことに候はず。焚き木につきて((「尽きて」と「付きて」の二説がある。))候ふなり」と申しければ、おほかた、これほどのこと、とかく仰せらるるに及ばず。「すみやかに追ひ出だせ」とて、笑はせおはしましけるとかや。 このことを、有賢、鳥羽院に訴(うた)へ申しければ、清仲を召して、「宮、渡らせおはしまさぬに、なほ留(とま)り居て、古き物、新しき物、こぼち焚くなるは、いかなることぞ。修理する物、訴(うた)へ申すなり。まづ、宮もおはしまさぬに、なほこもり居たるは、何ごとによりてさぶらふぞ。子細を申せ」と仰せられければ、清仲、申すやう、「別のことに候はず。焚き木につきて((「尽きて」と「付きて」の二説がある。))候ふなり」と申しければ、おほかた、これほどのこと、とかく仰せらるるに及ばず。「すみやかに追ひ出だせ」とて、笑はせおはしましけるとかや。
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 「いみじう勤めて候ふ」とて、御馬を賜びたりければ、伏しまろび悦びて、「この定(ぢやう)に候はば、定使(ぢやうづかひ)をつかまつり候はばや」と申しけるを、仰せ告ぐ者も、さぶらひあふ者どもも、笑壺(ゑつぼ)に入りて、笑ひののしりけるを、「何事ぞ」と御尋ねありければ、「しかじか」と申しけるに、「いみじう申したり」とぞ、仰せごとありける。 「いみじう勤めて候ふ」とて、御馬を賜びたりければ、伏しまろび悦びて、「この定(ぢやう)に候はば、定使(ぢやうづかひ)をつかまつり候はばや」と申しけるを、仰せ告ぐ者も、さぶらひあふ者どもも、笑壺(ゑつぼ)に入りて、笑ひののしりけるを、「何事ぞ」と御尋ねありければ、「しかじか」と申しけるに、「いみじう申したり」とぞ、仰せごとありける。
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text/yomeiuji/uji075.1524913169.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa