text:yomeiuji:uji065
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| text:yomeiuji:uji065 [2014/10/05 17:22] – Satoshi Nakagawa | text:yomeiuji:uji065 [2025/05/06 21:53] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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| 行 6: | 行 6: | ||
| **智海法印、癩人法談の事** | **智海法印、癩人法談の事** | ||
| - | 是もいまはむかし、智海法印、有職の時、清水寺へ百日まいりて、夜更て下向しけるに、橋の上に「唯円教意、逆即是順、自余三教、逆順定故」といふ文を誦するこゑあり。「たうとき事かな。いかなる人の誦するならん」と思て、ちかうよりてみれば、白癩人なり。 | + | ===== 校訂本文 ===== |
| - | かたはらにゐて、法文の事をいふに、智海ほとほと云まはされけり。「南北二京にこれほどの学生あらじ物を」とおもひて、「いづれの所にあるぞ」と問ければ、「この坂に候なり」と、いひけり。 | + | [[uji064|<< |
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| + | これも今は昔、智海法印、有職の時、清水寺へ百日参りて、夜更けて下向しけるに、橋の上に、「唯円教意、逆即是順、自余三教、逆順定故」といふ文を誦する声あり。「貴きことかな。いかなる人の誦するならん」と思ひて、近う寄りて見れば、白癩人なり。 | ||
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| + | 傍らに居て、法文のことを言ふに、智海、ほとほと言ひまはされけり。「南北二京に、これほどの学生あらじものを」と思ひて、「いづれの所にあるぞ」と問ひければ、「この坂に候ふなり」と言ひけり。 | ||
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| + | 後に、たびたび尋ねけれど、尋ね合はずして、やみにけり。「もし他人にやありけん」と思ひけり。 | ||
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| + | ===== 翻刻 ===== | ||
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| + | 是もいまはむかし智海法印有職の時清水寺へ百日まいりて | ||
| + | 夜更て下向しけるに橋の上に唯円教意逆即是順自余三 | ||
| + | 教逆順定故といふ文を誦するこゑありたうとき事かな | ||
| + | いかなる人の誦するならんと思てちかうよりてみれは白癩人/71ウy146 | ||
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| + | なりかたはらにゐて法文の事をいふに智海ほとほと云まは | ||
| + | されけり南北二京にこれほとの学生あらし物をとおもひて | ||
| + | いつれの所にあるそと問けれはこの坂に候なりといひけり後に | ||
| + | たひたひ尋けれとたつねあはすしてやみにけりもし他人に | ||
| + | やありけんとおもひけり/72オy147 | ||
| - | 後にたびたび尋けれど、たづねあはずしてやみにけり。「もし他人にやありけん」とおもひけり。 | ||
text/yomeiuji/uji065.1412497336.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa
