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text:yomeiuji:uji044 [2017/12/21 00:19] – [第44話(巻3・第12話)多田新発、郎等の事] Satoshi Nakagawatext:yomeiuji:uji044 [2025/05/02 21:24] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 これも今は昔、多田満仲((源満仲))のもとに、猛く悪しき郎等ありけり。物の命を殺すをもて、業とす。野に出で、山に入りて、鹿を狩り、鳥を捕りて、いささかの善根することなし。 これも今は昔、多田満仲((源満仲))のもとに、猛く悪しき郎等ありけり。物の命を殺すをもて、業とす。野に出で、山に入りて、鹿を狩り、鳥を捕りて、いささかの善根することなし。
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 かかるほどに、一人の僧、出で来たりてのたまはく、「なんぢを助けんと思ふなり。はやく故郷に帰りて、罪を懺悔すべし」とのたまふ。僧に問ひ奉りていはく、「これは誰(たれ)の人の、かくは仰せらるるぞ」と。僧、答へ給はく、「われは、なんぢ、鹿を追ひて、寺の前を過ぎしに、寺の中にありて、なんぢに見えし地蔵菩薩なり。なんぢ、罪業深重なりといへども、いささかわれに帰依の心をおこしし業によりて、われ、今、なんぢを助けんとするなり」とのたまふ、と思ひて蘇りて後は、殺生を長く断ちて、地蔵菩薩につかうまつりけり。 かかるほどに、一人の僧、出で来たりてのたまはく、「なんぢを助けんと思ふなり。はやく故郷に帰りて、罪を懺悔すべし」とのたまふ。僧に問ひ奉りていはく、「これは誰(たれ)の人の、かくは仰せらるるぞ」と。僧、答へ給はく、「われは、なんぢ、鹿を追ひて、寺の前を過ぎしに、寺の中にありて、なんぢに見えし地蔵菩薩なり。なんぢ、罪業深重なりといへども、いささかわれに帰依の心をおこしし業によりて、われ、今、なんぢを助けんとするなり」とのたまふ、と思ひて蘇りて後は、殺生を長く断ちて、地蔵菩薩につかうまつりけり。
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text/yomeiuji/uji044.1513783180.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa