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text:yomeiuji:uji043

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text:yomeiuji:uji043 [2014/09/28 13:41] Satoshi Nakagawatext:yomeiuji:uji043 [2025/05/02 21:23] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 **藤六の事** **藤六の事**
  
-今は昔、とうろくといふ哥よみありけり。+===== 校訂本文 =====
  
-げすの家にいりて、人もなかりけるおりを見つけて入にけり。なべににけるをすくひくひける程に家あるじの女みずをくみて、おほぢのかたよりきてみれば、かくすくひくへば、「いかに、かく人もなき所に、いかでかくはする物をばまいるぞ。あなうたてや。藤六にこそいましけれ。さらば哥よみ給へ」といひければ、+[[uji042|<<PREV]] [[index.html|『宇治拾遺語』TOP]] [[uji044|NEXT>>]]
  
-かしより阿弥陀仏のちかひにてゆる物をばすくふとぞしる+今は昔、藤六((藤原輔相))といふ歌詠みありけり。下種の家に入りて、人もなりける折を見付けて、入りにけり。 
 + 
 +鍋に煮ける物を、すくひ食ひけるほどに、家あるじの女、水を汲みて、大路の方より来て見れば、かくすくひ食へば、「いかに、かく人もなき所に、いかでかくはする物をば参るぞ。あなうたてや。藤六にこそいまけれ。さらば、歌詠み給へ」と言ひければ、 
 + 
 +  昔より阿弥陀仏のちかひにてゆる物をばすくふとぞ知る 
 + 
 +とこそ詠みたりけれ。 
 + 
 +[[uji042|<<PREV]] [[index.html|『宇治拾遺物語』TOP]] [[uji044|NEXT>>]] 
 + 
 +===== 翻刻 ===== 
 + 
 +  今は昔とうろくといふ哥よみありけりけすの家にいりて人もなかり 
 +  けるおりを見つけて入にけりなへににける物をすくひくひける程に 
 +  家あるの女みすをくみておほちのかたよりきてみれはかくすくひくへは 
 +  いかにかく人もなき所にいかてかくはす物をはまいるそあなうたてや 
 +  藤六にこそいましけれさらは哥よみ給へといひけれは 
 +    むかしより阿弥陀仏のちかひにてにゆる物をはすくふとそしる 
 +  とこそよみたりけれ/49ウy102
  
-とこそよみたりけれ。 
text/yomeiuji/uji043.1411879316.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa