ユーザ用ツール

サイト用ツール


text:yomeiuji:uji028

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

両方とも前のリビジョン前のリビジョン
text:yomeiuji:uji028 [2017/12/21 00:00] – [第28話(巻2・第10話)袴垂、保昌に合ふ事] Satoshi Nakagawatext:yomeiuji:uji028 [2025/05/01 22:25] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
行 7: 行 7:
  
 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
 +
 +[[uji027|<<PREV]] [[index.html|『宇治拾遺物語』TOP]] [[uji029|NEXT>>]]
  
 昔、袴垂とて、いみじき盗人の大将軍ありけり。十月ばかりに、衣(きぬ)の用なりければ、「衣、少しまうけん」とて、さるべき所々、うかがひ歩(ある)きけるに、夜中ばかりに、人、みな静まり果てて後、月の朧(おぼろ)なるに、衣、あまた着たるなるぬしの、指貫のそば挟みて、絹の狩衣めきたる着て、ただ一人笛吹きて、行きもやらず、練り行けば、「あはれ。これこそ、われに衣得させんとて、出でたる人なめり」と思ひて、「走かかりて、衣を剥がん」と思ふに、あやしく、ものの恐しく思えければ、そひて、二・三町ばかり行けども、「われに人こそ付きたる」と思ひたる気色もなし。 昔、袴垂とて、いみじき盗人の大将軍ありけり。十月ばかりに、衣(きぬ)の用なりければ、「衣、少しまうけん」とて、さるべき所々、うかがひ歩(ある)きけるに、夜中ばかりに、人、みな静まり果てて後、月の朧(おぼろ)なるに、衣、あまた着たるなるぬしの、指貫のそば挟みて、絹の狩衣めきたる着て、ただ一人笛吹きて、行きもやらず、練り行けば、「あはれ。これこそ、われに衣得させんとて、出でたる人なめり」と思ひて、「走かかりて、衣を剥がん」と思ふに、あやしく、ものの恐しく思えければ、そひて、二・三町ばかり行けども、「われに人こそ付きたる」と思ひたる気色もなし。
行 19: 行 21:
  
 「いみじかりし人の有様なり」と、捕へられて後、語りける。 「いみじかりし人の有様なり」と、捕へられて後、語りける。
 +
 +[[uji027|<<PREV]] [[index.html|『宇治拾遺物語』TOP]] [[uji029|NEXT>>]]
  
 ===== 翻刻 ===== ===== 翻刻 =====
text/yomeiuji/uji028.1513782027.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa