text:yomeiuji:uji003
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text:yomeiuji:uji003 [2014/04/07 17:24] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:yomeiuji:uji003 [2017/12/20 23:45] (現在) – [第3話(巻1・第3話)鬼に瘤取らるる事] Satoshi Nakagawa | ||
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+ | 宇治拾遺物語 | ||
====== 第3話(巻1・第3話)鬼に瘤取らるる事 ====== | ====== 第3話(巻1・第3話)鬼に瘤取らるる事 ====== | ||
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**鬼に瘤取らるる事** | **鬼に瘤取らるる事** | ||
- | これも今はむかし、右の顔に大なるこぶある翁ありけり。大かうじの程なり。人にまじるに及ばねば、薪をとりて世をすぐる程に、山へ行きぬ。雨風はしたなくて、帰にをよばで、山の中に、心にもあらずとまりぬ。又、木こりもなかりけり。おそろしさすべきかたなし。 | + | ===== 校訂本文 ===== |
- | 木のうつほのありけるに、はい入て、目もあはず、かがまりて居たるほどに、はるかより人の音おほくして、とどめきくるをとす。いかにも山の中にただひとりゐたるに、人のけはひのしければ、少いきいづる心ちして見いだしければ、大かた、やうやう、さまざまなる物ども、あかき色には青き物をき、黒き色には赤き物を、たうさぎにかき、大かた目一ある物あり、口なき物など、大かた、いかにもいふべきにもあらぬ物ども、百人斗おしめきあつまりて、火をてんのめのごとくにともして、我ゐたるうつほ木のまへに居まはりぬ。大かた、いとど物おぼえず。 | + | これも今は昔、右の顔に大きなる瘤(こぶ)ある翁ありけり。大柑子(おほかうじ)のほどなり。人にまじるに及ばねば、薪を取りて世を過ぐるほどに、山へ行きぬ。 |
- | むねとあるとみゆる鬼、横座にゐたり。うらうへに二ならびに居なみたる鬼、数をしらず。そのすがた、おのおのいひつくしがたし。酒まいらせ、あそぶありさま、この世の人のする定也。たびたびかはらけはじまりて、むねとの鬼、ことのほかにゑいたるさま也。すゑよりわかき鬼、一人立て、折敷をかざして、なにといふにか、くどきくせせる事をいひて、横座の鬼のまへにねりいでてくどくめり。横座の鬼、盃を左の手にもちて、えみこ《た》れたるさま、ただこの世の人のごとし。舞て入ぬ。次第に下よりまふ。あしくよくまふもあり。 | + | 雨風はしたなくて、帰るに及ばで、山の中に、心にもあらず泊りぬ。また、樵夫(きこり)もなかりけり。恐しさ、すべき方なし。 |
- | 「あさまし」とみるほどに、この横座にゐたる鬼のいふやう、「こよひの御あそびこそ、いつにもすぐれたれ。ただし、さもめつらしからんかなでをみばや」などいふに、この翁、ものの付きたりけるにや、又しかるべく神仏の思はせ給けるにや「あはれ、走出てまはばや」と、おもふを、一どは思いかへしつ、それに何となく鬼ともがうちあげたる拍子のよげにきこえければ、「さもあれ、ただはしりいでて舞てん。死なばさてありなん」と、思ひとりて、木のうつほよりゑぼしははなにたれかけたる翁の、こしによきといふ木きる物さして、よこ座の鬼のゐたる前におどり出たり。 | + | 木のうつほのありけるに、這い入りて、目も合はず、屈まりて居たるほどに、遥かより人の音多くして、とどめき来る音す。いかにも、山の中にただ一人居たるに、人の気配のしければ、少し生き出づる心地して、見出だしければ、おほかた、やうやう様々(さまざま)なる者ども、赤き色には青き物を着、黒き色には赤き物を褌(たふさぎ)にかき、おほかた、目一つある者あり、口なき者など、おほかた、いかにも言ふべきにもあらぬ者ども、百人ばかり、ひしめき集まりて、火を天の目のごとくに灯して、わが居たるうつほ木の前に居回りぬ。おほかた、いとどもの思えず。 |
- | この鬼ども、おどりあがりて「こはなにぞ」とさはぎあへり。おきな、のびあがり、かがまりて、舞べきかぎり、すじりもじりえいごゑをいだして、一庭を走まはりまふ。横座の鬼よりはじめて、あつまりゐたる鬼ども、あさみ興ず。 | + | むねとあると見ゆる鬼、横座に居たり。うらうへに二並びに居なみたる鬼、数を知らず。その姿、おのおの言ひ尽しがたし。酒参らせ、遊ぶありさま、この世の人のする定(ぢやう)なり。たびたび土器(かはらけ)始まりて、むねとの鬼、ことのほかに酔(ゑ)ひたるさまなり。末(すゑ)より若き鬼、一人立ちて、折敷(をしき)をかざして、何と言ふにか、口説きくせせることを言ひて、横座の鬼の前にねり出でて、口説くめり。横座の鬼、盃を左の手に持ちて、笑みこだれたるさま、ただこの世の人のごとし。舞ひて入りぬ。次第に下より舞ふ。悪しく、良く舞ふもあり。 |
- | よこ座の鬼のいはく「おほくの年比、この遊をしつれども、いまだかかるものにこそあはざりつれ。今より比翁、かやうの御あそびにかならずうまいれ」といふ。翁申やう「さたにをよび候はず。まいり候べし。このたびは、にはかにて、おさめの手もわすれ候にたり。かやうに御らむにかなひ候はば、しづかにつかうまつり候はん」といふ。横座の鬼「いみじく申たり。かならずまいるべき也」と云。 | + | 「あさまし」と見るほどに、この横座に居たる鬼の言ふやう、「今宵の御遊びこそ、いつにもすぐれたれ。ただし、さもめづらしからん奏でを見ばや」など言ふに、この翁、物の付きたりけるにや、また、しかるべく神仏の思はせ給ひけるにや、「あはれ、走り出でて舞はばや」と思ふを、一度(いちど)は思返しつ。 |
- | 奥の座の三番に居たる鬼「この翁はかくは申候へども、まいらぬ事も候はむずらんとおぼえ候に、質をやとらるべく候らむ」と云。横座の鬼「しかるべし、しかるべし」と、いひて「何をかとるべき」と、をのをのいひさたするに、横座の鬼のいふやう「かの翁がつらにある、こぶをやとるべき。こぶはふくの物なれば、それをぞおしみおもふらむ」と云に、翁が云やう「ただ目鼻をばめすとも、此のこぶはゆるし給候はむ。年比持て候物を、ゆへなくめされむ、すぢなき事の候なん」といへば、横座の鬼「かうおしみ申物也。ただそれをとるべし」といへば、鬼よりて「さは、とるぞ」とて、ねじてひくに、おおかたいたき事なし。 | + | それに、何となく、鬼どもが打ち上げたる拍子の、良げに聞こえければ、「さもあれ、ただ走り出でて舞ひてん。死なば、さてありなん」と思ひ取りて、木のうつほより、烏帽子は鼻に垂れかけたる翁の、腰に斧(よき)といふ木切る物差して、横座の鬼の居たる前に踊り出でたり。 |
- | さて、「かならず、比度の御遊にまいるべし」とて、暁に鳥などなきぬれば、鬼どもかへりぬ。翁、かほをさぐるに、年来ありしこぶ、跡かたもなく、かひのごひたるやうに、つやつやなかりければ、木こらん事もわすれて家にかへりぬ。 | + | この鬼ども、踊り上りて、「こは何ぞ」と騒ぎあへり。翁、伸び上り、屈まりて、舞ふべきかぎり、すじりもじり、えい声を出だして、一庭を走り回り舞ふ。横座の鬼より始めて、集り居たる鬼ども、あさみ、興ず。 |
- | 妻のうば「こは、いかなりつる事ぞ」ととへば、「しかじか」とかたる。「あさましき事哉」と云。 | + | 横座の鬼のいはく「多くの年ごろ、この遊びをしつれども、いまだかかるものにこそ会はざりつれ。今よりこの翁、かやうの御遊びに必ず参れ」と言ふ。翁、申すやう、「沙汰に及び候はず。参り候ふべし。このたびは俄(にはか)にて、納めの手も忘れ候ひにたり。かやうに御覧にかなひ候はば、静かにつかうまつり候はん」と言ふ。横座の鬼、「いみじく申したり。必ず参るべきなり」と言ふ。 |
- | 隣にある翁、左の顔に大なるこぶありけるが、此翁、こぶのうせたるをみて「こはいかにしてこぶはうせさせ給たるぞ。いづこなる医師のとり申たるぞ。我に伝給へ。この瘤とらん」と、いひければ「是はくすしのとりたるにもあらず。しかじかの事ありて、鬼のとりたる也」といひければ「我、その定にしてとらん」とて、事の次第を細に問ければ、をしへつ。 | + | 奥の座の三番に居たる鬼、「この翁は、かくは申し候へども、参らぬことも候はむずらんと思え候ふに、質をや取らるべく候ふらむ」と言ふ。横座の鬼、「しかるべし、しかるべし」と言ひて、「何をかとるべき」と、おのおの言ひ沙汰するに、横座の鬼の言ふやう、「かの翁がつらにある、瘤をや取るべき。瘤は福の物なれば、それをぞ惜しみ思ふらむ」と言ふに、翁が言ふやう、「ただ目鼻をば召すとも、この瘤は許し給ひ候はむ。年ごろ持ちて候ふ物を、ゆゑなく召されむ、ずちなきことに候ひなん」と言へば、横座の鬼、「かう惜しみ申す物なり。ただそれを取るべし」と言へば、鬼、寄りて「さは、取るぞ」とて、ねじて引くに、おほかた痛きことなし。 |
- | 此翁、いふままにして、その木のうつほに入て待ければ、まことにきくやうにして鬼どもいできたり。 | + | さて、「必ず、このたびの御遊びに参るべし」とて、暁に鳥など鳴きぬれば、鬼ども帰りぬ。翁、顔を探るに、年ごろありし瘤、跡形(あとかた)もなく、かいのごひたるやうに、つやつやなかりければ、木こらんことも忘れて、家に帰りぬ。妻の姥(うば)、「こは、いかなりつることぞ」と問へば、「しかじか」と語る。「あさましきことかな」と言ふ。 |
- | 居まはりて、酒のみあそびて「いづら、翁はまいりたるか」と、いひければ、此翁「おそろし」と、思ながら、ゆるぎ出でたれば、鬼ども「ここに翁まいりて候」と、申せば、横座の鬼「こちまいれ、とくまへ」といへば、さきの翁よりは天骨もなく、おろおろかなでたりければ、横座の鬼「このたびはわろく舞たり。返返わろし。そのとりたりししちの瘤、返したべ」と、いひければ、すゑつかたより鬼いできて「しちのこぶ、返したぶぞ」とて、いまかたがたのかほになげつけたりければ、うらうへにこぶつきたる翁にこそ成たりけれ。 | + | 隣にある翁、左の顔に大なる瘤ありけるが、この翁、瘤の失せたるを見て「こはいかにして瘤は失せさせ給ひたるぞ。いづこなる医師(くすし)の取り申したるぞ。われに伝へ給へ。この瘤取らん」と言ひければ、「これは医師の取りたるにもあらず。しかじかのことありて、鬼の取りたるなり」と言ひければ、「われ、その定(ぢやう)にして取らん」とて、事の次第を細かに問ひければ、教へつ。 |
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+ | この翁、言ふままにして、その木のうつほに入りて、待ちければ、まことに聞くやうにして、鬼ども出で来たり。 | ||
+ | |||
+ | 居回りて、酒飲み、遊びて、「いづら、翁は参りたるか」と言ひければ、この翁、「恐し」と思ひながら、ゆるぎ出でたれば、鬼ども、「ここに翁参りて候ふ」と申せば、横座の鬼、「こち参れ。とく舞へ」と言へば、前(さき)の翁よりは、天骨もなく、おろおろ奏でたりければ、横座の鬼、「このたびは悪(わろ)く舞ひたり。かへすがへす悪し。その取りたりし質の瘤、返し賜べ」と言ひければ、末つ方より鬼出で来て「質の瘤、返し賜ぶぞ」とて、いま片々(かたがた)の顔に投げ付けたりければ、うらうへに瘤付きたる翁にこそなりたりけれ。 | ||
+ | |||
+ | ものうらやみは、すまじきことなりとぞ。 | ||
+ | |||
+ | ===== 翻刻 ===== | ||
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+ | これも今はむかし右の顔に大なるこふある翁ありけり大かう | ||
+ | しの程なり人にましるに及はねは薪をとりて世をすくる | ||
+ | 程に山へ行きぬ雨風はしたなくて帰にをよはて山の中に心にも | ||
+ | あらすとまりぬ又木こりもなかりけりおそろしさすへきかた | ||
+ | なし木のうつほのありけるにはい入て目もあはすかかまりて居/6ウy16 | ||
+ | |||
+ | たるほとにはるかより人の音おほくしてととめきくるをとす | ||
+ | いかにも山の中にたたひとりゐたるに人のけはひのしけれは少 | ||
+ | いきいつる心ちして見いたしけれは大かたやうやうさまさまなる物 | ||
+ | ともあかき色には青き物をき黒き色には赤き物をたう | ||
+ | さきにかき大かた目一ある物あり口なき物なと大かたいかにもいふ | ||
+ | へきにもあらぬ物とも百人斗ひしめきあつまりて火をてんのめの | ||
+ | ことくにともして我ゐたるうつほ木のまへに居まはりぬ大かたい | ||
+ | とと物おほえすむねとあるとみゆる鬼横座にゐたりうら | ||
+ | うへに二ならひに居なみたる鬼数をしらすそのすかたおのおの | ||
+ | いひつくしかたし酒まいらせあそふありさまこの世の人のする定也 | ||
+ | たひたひかはらけはしまりてむねとの鬼ことのほかにゑいたるさま也 | ||
+ | すゑよりわかき鬼一人立て折敷をかさしてなにといふにか | ||
+ | くときくせせる事をいひて横座の鬼のまへにねり/7オy17 | ||
+ | |||
+ | いててくとくめり横座の鬼盃を左の手にもちてえみこたれ | ||
+ | たるさまたたこの世の人のことし舞て入ぬ次第に下よりまふ | ||
+ | あしくよくまふもありあさましとみるほとにこの横座にゐ | ||
+ | たる鬼のいふやうこよひの御あそひこそいつにもすくれたれた | ||
+ | たしさもめつらしからんかなてをみはやなといふにこの翁ものの | ||
+ | 付きたりけるにや又しかるへく神仏の思はせ給けるにやあはれ | ||
+ | 走出てまははやとおもふを一とは思かへしつそれに何となく | ||
+ | 鬼ともかうちあけたる拍子のよけにきこえけれはさもあれたた | ||
+ | はしりいてて舞てん死なはさてありなんと思ひとりて木のうつほ | ||
+ | よりゑほしははなにたれかけたる翁のこしによきといふ木きる | ||
+ | 物さしてよこ座の鬼のゐたる前におとり出たりこの鬼ともおとり | ||
+ | あかりてこはなにそとさはきあへりおきなのひあかりかかまりて舞 | ||
+ | へきかきりすしりもしりえいこゑをいたして一庭を走まはり/7ウy18 | ||
+ | |||
+ | まふ横座の鬼よりはしめてあつまりゐたる鬼ともあさみ | ||
+ | 興すよこ座の鬼のいはくおほくの年比この遊をしつれとも | ||
+ | いまたかかるものにこそあはさりつれ今より比翁かやうの御あそ | ||
+ | ひにかならすまいれといふ翁申やうさたにをよひ候はすま | ||
+ | いり候へしこのたひはにはかにておさめの手もわすれ候にたり | ||
+ | かやうに御らむにかなひ候ははしつかにつかうまつり候はんといふ横 | ||
+ | 座の鬼いみしく申たりかならすまいるへき也と云奥の座の三番 | ||
+ | に居たる鬼この翁はかくは申候へともまいらぬ事も候はむすらん | ||
+ | とおほえ候に質をやとらるへく候らむと云横座の鬼しかるへししかるへし | ||
+ | といひて何をかとるへきとをのをのいひさたするに横座の鬼 | ||
+ | のいふやうかの翁かつらにあるこふをやとるへきこふはふくの | ||
+ | 物なれはそれをそおしみおもふらむと云に翁か云やうたた目鼻 | ||
+ | をはめすとも此のこふはゆるし給候はむ年比持て候物をゆへなく/8オy19 | ||
+ | |||
+ | めされむすちなき事に候なんといへは横座の鬼かうおしみ | ||
+ | 申物也たたそれをとるへしといへは鬼よりてさはとるそとて | ||
+ | ねしてひくに大かたいたき事なくさてかならす比度の御遊 | ||
+ | にまいるへしとて暁に鳥なとなきぬれは鬼ともかへりぬ | ||
+ | 翁かほをさくるに年来ありしこふ跡かたもなくかひのこひ | ||
+ | たるやうにつやつやなかりけれは木こらん事もわすれて家に | ||
+ | かへりぬ妻のうはこはいかなりつる事そととへはしかしかとかたるあさ | ||
+ | ましき事哉と云隣にある翁左の顔に大なるこふありける | ||
+ | か此翁こふのうせたるをみてこはいかにしてこふはうせさせ給たる | ||
+ | そいつこなる医師のとり申たるそ我に伝給へこの瘤とらんと | ||
+ | いひけれは是はくすしのとりたるにもあらすしかしかの事ありて | ||
+ | 鬼のとりたる也といひけれは我その定にしてとらんとて事の次 | ||
+ | 第を細に問けれはをしへつ此翁いふままにしてその/8ウy20 | ||
+ | |||
+ | 木のうつほに入て待けれはまことにきくやうにして鬼ともいて | ||
+ | きたり居まはりて酒のみあそひていつら翁はまいりたるかと | ||
+ | いひけれは此翁おそろしと思なからゆるき出てたれは鬼ともここに | ||
+ | 翁まいりて候と申せは横座の鬼こちまいれとくまへといへ | ||
+ | はさきの翁よりは天骨もなくおろおろかなてたりけれは横 | ||
+ | 座の鬼このたひはわろく舞たり返返わろしそのとりたりし | ||
+ | | ||
+ | | ||
+ | | ||
+ | 物うらやみはすましき事なりとそ/9オy21 | ||
- | 物うらやみはすまじき事なりとぞ。 |
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