text:uchigiki:uchigiki06
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| text:uchigiki:uchigiki06 [2018/05/19 16:21] – [第6話 大師五鈷を投げ給ふ事] Satoshi Nakagawa | text:uchigiki:uchigiki06 [2025/12/22 12:24] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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| 昔、弘法大師((空海))、唐に渡り給ひ、真言を恵果阿闍梨に習ひ給ひて、得給ひたりける。五古を、唐(もろこし)の岸に立ち給ひて、日本の方に向ひて、「われ、定に入りて、弥勒の御世にてあるべき所に、この五鈷((底本「五古」。以下すべて同じ。なお目録の標題は「五𦙶」。))落ちむ」と言ひて、投げ給ひければ、飛びて雲中に入る。 | 昔、弘法大師((空海))、唐に渡り給ひ、真言を恵果阿闍梨に習ひ給ひて、得給ひたりける。五古を、唐(もろこし)の岸に立ち給ひて、日本の方に向ひて、「われ、定に入りて、弥勒の御世にてあるべき所に、この五鈷((底本「五古」。以下すべて同じ。なお目録の標題は「五𦙶」。))落ちむ」と言ひて、投げ給ひければ、飛びて雲中に入る。 | ||
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| 其より後は、怖れ奉りて、開くる人なし。ただし、人の参りたる折は、上なる堂の戸、少し開き、山にもの鳴る折は、鐘を打つ音など、種々あやしきことあり。鳥の音□ぬ((底本「音□不ヌ」。))山なり。つゆもの怖しからず。坂、一・二丁ばかり下りて、丹生(にふ)の高野(たかの)の二つの明神は鳥居を並べてなむおはすめる。希有(けう)なる所とて、今に人参る。女人は登らず。 | 其より後は、怖れ奉りて、開くる人なし。ただし、人の参りたる折は、上なる堂の戸、少し開き、山にもの鳴る折は、鐘を打つ音など、種々あやしきことあり。鳥の音□ぬ((底本「音□不ヌ」。))山なり。つゆもの怖しからず。坂、一・二丁ばかり下りて、丹生(にふ)の高野(たかの)の二つの明神は鳥居を並べてなむおはすめる。希有(けう)なる所とて、今に人参る。女人は登らず。 | ||
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text/uchigiki/uchigiki06.1526714502.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa
