text:turezure:k_tsurezure132.txt
徒然草
第132段 鳥羽の作道は鳥羽殿建てられて後の号にはあらず・・・
校訂本文
鳥羽の作道(つくりみち)は、鳥羽殿建てられて後の号にはあらず。昔よりの名なり。
元良親王、元日の奏賀の声、はなはだ殊勝にして、大極殿より鳥羽の作道まで聞こえけるよし、李部王の記1)に侍るとかや。
翻刻
鳥羽の作道は。鳥羽殿たてられて後の 号にはあらず。昔よりの名也。元良親王 元日の奏賀の声。甚殊勝にして。 大極殿より。鳥羽の作道まできこえ けるよし。李部王の記に侍るとかや/w1-95r
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he10/he10_00934/he10_00934_0001/he10_00934_0001_p0095.jpg
1)
醍醐天皇皇子重明親王の日記。現在は散逸。
text/turezure/k_tsurezure132.txt.txt · 最終更新: 2018/09/04 23:06 by Satoshi Nakagawa