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text:towazu:towazu5-01 [2019/10/20 12:57] – 作成 Satoshi Nakagawatext:towazu:towazu5-01 [2022/12/09 21:10] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 さても、安芸の国厳島の社((厳島神社))は、高倉の先帝(せんてい)((高倉天皇))も御幸(みゆき)し給ひける跡の白波もゆかしくて、思ひ立ち侍りしに、例の鳥羽より舟に乗りつつ、河尻より海のに乗り移れば、波の上の住まひも心細きに、「ここは須磨の浦」と聞けば、「行平の中納言((在原行平))、藻塩(もしほ)垂れつつわびける住まひもいづくのほどにか」と、吹き越す風にも問はまほし。 さても、安芸の国厳島の社((厳島神社))は、高倉の先帝(せんてい)((高倉天皇))も御幸(みゆき)し給ひける跡の白波もゆかしくて、思ひ立ち侍りしに、例の鳥羽より舟に乗りつつ、河尻より海のに乗り移れば、波の上の住まひも心細きに、「ここは須磨の浦」と聞けば、「行平の中納言((在原行平))、藻塩(もしほ)垂れつつわびける住まひもいづくのほどにか」と、吹き越す風にも問はまほし。
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 明石の浦の朝霧に、島隠れ行く船どもも、「いかなる方へ」とあはれなり。光源氏の月毛の駒にかこちけむ心の中(うち)まで、残る方なく推し量られて、とかく漕ぎ行くほどに、備後の国鞆(とも)といふ所に至りぬ。 明石の浦の朝霧に、島隠れ行く船どもも、「いかなる方へ」とあはれなり。光源氏の月毛の駒にかこちけむ心の中(うち)まで、残る方なく推し量られて、とかく漕ぎ行くほどに、備後の国鞆(とも)といふ所に至りぬ。
  
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text/towazu/towazu5-01.1571543855.txt.gz · 最終更新: 2019/10/20 12:57 by Satoshi Nakagawa