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text:sesuisho:n_sesuisho6-132 [2022/06/09 21:42] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:sesuisho:n_sesuisho6-132 [2022/08/27 16:14] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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- | 信長公((織田信長))、岐阜に御ましの時、沼の藤六((沼藤六))、「尾州((尾張国))よりただ今参りて候ふ」と申し上ぐる。「何事も尾張に珍しきことはなきか」と御諚(ごぢやう)あるに、「されば鵺(ぬえ)を木にて造りたるが御座候ふ」と申し上ぐる。「嘘(うそ)であらうず。さりながらまことか、その様子を聞かん」と仰せの時、「頭(あたま)はさるすべり、尾はくちなし、鳴く声ぬでの木にて」と申したりける。 | + | 信長公((織田信長))、岐阜に御ましの時、沼の藤六((沼藤六・野間藤六))、「尾州((尾張国))よりただ今参りて候ふ」と申し上ぐる。「何事も尾張に珍しきことはなきか」と御諚(ごぢやう)あるに、「されば鵺(ぬえ)を木にて造りたるが御座候ふ」と申し上ぐる。「嘘(うそ)であらうず。さりながらまことか、その様子を聞かん」と仰せの時、「頭(あたま)はさるすべり、尾はくちなし、鳴く声ぬでの木にて」と申したりける。 |
時に当たりては奇特(きどく)なる嘘や((底本この文小書き。))。 | 時に当たりては奇特(きどく)なる嘘や((底本この文小書き。))。 |
text/sesuisho/n_sesuisho6-132.1654778550.txt.gz · 最終更新: 2022/06/09 21:42 by Satoshi Nakagawa