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- 第10段 家居のつきづきしくあらまほしきこそ・・・
- れ。 多くの匠(たくみ)の、心を尽して磨き立て、唐の大和の、めづらしく、えならぬ調度ども並べ置き、前栽(せんざい)の草木まで、心のままならず作りなせるは、見る目も苦しく、いとわびし。「さてもやは、長らへ... たくみの心をつくしてみがきたて。唐 の大和のめづらしくえならぬ調度ど もならべをき。前栽の草木まで心の ままならず作りなせるは。見るめもくる しくいとわびし。さてもやはながらへ
- 第72段 賤げなるもの・・・
- 文 ===== 賤(いやし)げなるもの。居たるあたりに調度の多き。硯に筆の多き。持仏堂に仏の多き。前栽(せんざい)に石・草木の多き。家の内に子孫(こうまご)の多き。人にあひて詞(ことば)の多き。願文に作... === 賤げなる物居たるあたりに調度のおほ き。硯に筆のおほき。持仏堂に仏のおほ き。前栽に石草木のおほき。家の内に 子孫のおほき。人にあひて詞のおほき。願文 に作善おほく書のせたる