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- 第51段 昔男人の前栽に菊植ゑけるに・・・ @text:ise
- [[index.html|伊勢物語]] ====== 第51段 昔男人の前栽に菊植ゑけるに・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[sag_ise050|<<PREV]] [[index.html|『伊勢物語』TOP]] [[sag_ise052|NEXT>>]] 昔、男、人の前栽(せんざい)に菊植ゑけるに、 植ゑし植ゑば秋なき時や咲かざらん花こそ散らめ根さへ枯れめや [
- 第23段(2) さて年ごろ経るほどに女親なく頼りなくなるままに・・・ @text:ise
- けしき)もなくて、出だしやりければ、男、「異心(ことごころ)ありて、かかるにやあらむ」と思ひ疑ひて、前栽(せんざい)の中に隠れゐて、河内へ往(い)ぬる顔にて見れば、この女、いとよう化粧(けさう)じて、うち
- 5 黄菊紫蘭咲き乱れたる前栽あると聞いて数寄の人々集まりければ・・・ @text:sesuisho
- [[index.html|醒睡笑]] 巻8 かすり ====== 5 黄菊紫蘭咲き乱れたる前栽あると聞いて数寄の人々集まりければ・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesu... 『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho8-089|NEXT>>]] 黄菊・紫蘭咲き乱れたる前栽(せんざい)あると聞いて、数寄の人々集まりければ、宿の主とりはやし、温め酒を二色(ふたいろ)((「二... isho8-089|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 一 黄菊紫蘭咲みたれたる前栽あるときいて すきの人々あつまりけれは宿の主とりはやし あたため酒を二いろんなべにつ
- 1 妻夫いさかふことあり ・・・ @text:sesuisho
- >]] 妻夫(めをと)いさかふことあり。女房、心猛く夫(おつと)を打たんと杖を上げけるに、驚きつつ前栽(せんざい)に飛び降り逃げ、山椒の木のもとに隠れぬるを、妻、縁の上より言ふ。「いかほど逃ぐるところも... 恋のみち 一 妻夫いさかふ事あり女房心たけくおつとを うたんと杖をあけけるにおとろきつつ前栽に とひをりにげ山椒の木のもとにかくれぬるを妻 ゑんの上よりいふいかほと逃処もかかむ
- 巻5第14話(50) 人の感ある和歌の事 @text:shaseki
- = 校訂本文 ===== 家隆((藤原家隆))の子息の禅師隆尊、坂東ここかしこ修行して、地頭の家の前栽((「前栽」は底本「前截」。諸本により訂正。))の桜を一枝折りて逃げけるを、主(あるじ)見付けて、「あの法師、捕らへよ」と、ことごとしくののしりければ、冠者原おはへてからめてけり。 禅師、不祥にあひて、
- 第6話 帥宮、和泉式部に通ひ給ふ事 @text:kohon
- まことに久しくなりにけり」と心苦しくて、やがておはしましけり。 女も月をながめて、端にゐたりけり。前栽の露きらきらと置きたるに、「人は草葉の露なれや」と、のたまはするさま、優にめでたし。御扇に御文を入れ... ひさ しく成にけりと心くるしくてやかておはしまし けり女も月をなかめてはしにゐたりけ り前栽のつゆきらきらとをきたるに人はくさ葉 の露なれやとのたまはするさまいふにめてたし 御扇に御文
- 第1話 大斎院の事 @text:kohon
- 。 夜の更けにたれば人影もせず。東の塀の戸より入りて、東の対の北表の軒にみそかに居て見れば、御前の前栽、心にまかせて高く生ひ茂りたり。「つくろふ人も無きにや」とあはれに見ゆ。露は月の光に照らされてきらめ
- 14 石州銀山にてのことぞとよ・・・ @text:sesuisho
- 、まだ見ぬ((「見ぬ」は底本「見ゐ」。諸本により訂正。))と。「さらば見せん」とて連れだち、ある人の前栽(せんざい)へ行き、紫苑と射干(しやが)と花咲きてありしを、「これは紫苑、これは射干といふ」と教へ、... いふ草あり見られた事はなきかいやまた見 ゐとさらば見せんとてつれたちある人の 前栽(さい)へ行しおんとしやかど花さきてありし/n1-53r をこれはしおんこれはしやかといふ
- 658 嘉保二年八月二十八日上皇鳥羽殿にて前栽合ありけり・・・ @text:chomonju
- x.html|古今著聞集]] 草木第二十九 ====== 658 嘉保二年八月二十八日上皇鳥羽殿にて前栽合ありけり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 嘉保二年八月二十八日、上皇((白河上皇))、鳥羽殿にて前栽合(せんざいあはせ)ありけり。兼日(けんじつ)に方人を分かたれけり。公卿・殿上人・蔵人所の衆・御随身... 。諸本により訂正。))数さしの興はとどめられけり。しかうして灯台など美麗にて、銀の皿をすゑたりけり。前栽五つ・長櫃、武者所おのおの二人かきて階(はし)の西にこれを置く。透長櫃に丹青をほどこして、作花(つく... るにや、すこぶる面目なくぞ侍りける。やや久しくして、小灯台を殿上の六位して立てさせたりけり。その後、前栽五つ・長櫃を供す。おのおの錦の打敷(うちしき)あり。洲浜(すはま)の上にませを結ひて、前栽を植ゑたり
- 651 康保三年閏八月十五日作物所画所相分かちて殿の西の小庭に前栽を植ゑられけり・・・ @text:chomonju
- 聞集]] 草木第二十九 ====== 651 康保三年閏八月十五日作物所画所相分かちて殿の西の小庭に前栽を植ゑられけり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 康保三年閏八月十五日、作物所(つくもどころ)・画所相分かちて、殿((清涼殿))の西の小庭に前栽を植ゑられけり。右大将藤原朝臣((藤原師尹))・治部卿源朝臣((源雅信))・朝成朝臣((藤原朝成))... けり。 ===== 翻刻 ===== 康保三年閏八月十五日作物所画所相分て殿西 の小庭に前栽をうへられけり右大将藤原朝臣治 部卿源朝臣朝成朝臣中渡殿に候侍臣等後涼殿 の東のすのこに御次
- 巻24第31話 延喜御屏風伊勢御息所読和歌語 第卅一 @text:k_konjaku
- 伊衡は、仰を承(うけたまはり)て、御息所の家に行て見れば、五条渡なる所也。庭の木立ち極て木暗くて、前栽極く可咲く殖たり。庭は苔・砂青み渡たり。三月許の事なれば、前の桜おもしろ((底本言偏に慈))く栄へ、
- 巻19第23話 般若寺覚縁律師弟子僧信師遺言語 第廿三 @text:k_konjaku
- などして、散々に去ぬれば、十余年の程に、人ほろろも無き寺に成ぬ。 然れば、馬牛入り立て、心に任せて前栽も食畢つ。立蔀□□((底本頭注「蔀ノ下諸本欠字セズ」))も壊れて荒ぬれば、見る人も、皆哀れに悲く思ふ
- 巻8第13話(106) 執心の堅固なるも仏法によりて臈る事 @text:shaseki
- 。))べし」と言ふ。因明外道法・内明仏法・声明・医法明・工巧明なり。 遠州に蓮養房といふ山寺法師、前栽に柿木を植ゑて、年ごろ愛しけるが、他界の後、弟子の僧、「この木を切りて湯木にせん」とて割りて見るに、
- 巻7第6話(83) 嫉妬の心無き人の事 @text:shaseki
- て、やさしき女房なりけり。心ざしや薄かりけん、「ことのついでを求めて、鎌倉へ送らばや」と思ひて、この前栽(せんざい)の鞠(まり)のかかりの四本の木を、一首に詠み給へ。ならずは送り奉るべし」と男に言はれて、... エ テヤサシキ女房ナリケリ心サシヤウスカリケン事ノ次テヲモトメ テ鎌倉ヘ送ラハヤト思ヒテコノ前栽ノ鞠ノカカリノ四本ノ木 ヲ一首ニヨミ給ヘナラスハヲクリタテマツルヘシト男ニイハレテ 桜サ
- 巻24第6話 碁擲寛蓮値碁擲女語 第六 @text:k_konjaku
- 」と云へば、其に下て入ぬ。見れば、前に放出(はなちいで)の広庇有る板屋の平みたるが、前の庭に籬結て、前栽をなむ有るべかしく殖て、砂など蒔たり。賤(あやしの)小家なれども、故有て住成したり。寛蓮、放出に上て