ユーザ用ツール

サイト用ツール


text:sesuisho:n_sesuisho6-074
no way to compare when less than two revisions

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。


text:sesuisho:n_sesuisho6-074 [2022/05/12 17:02] (現在) – 作成 Satoshi Nakagawa
行 1: 行 1:
 +[[index.html|醒睡笑]] 巻6 恋のみち
 +====== 5 貧なる僧のうちほれて知音する若衆に大名の執心せられ・・・ ======
 +
 +===== 校訂本文 =====
 +
 +[[n_sesuisho6-073|<<PREV]] [[index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho6-075|NEXT>>]]
 +
 +貧なる僧の、うちほれて知音(ちいん)する若衆に、大名の執心(しふしん)せられ、定家((藤原定家))の色紙を出だされたれば、坊主も負けじと思ひ、弘法大師((空海))の筆といふなる心経をやりぬ。重ねて大名より、刀・脇差を金(こがね)づくりにして送られし((「送られし」は底本「送たれし」。諸本により訂正。))を見て、坊主の詠める、
 +
 +  何事も人に負けじと思へども金刀(こがねがたな)に手をぞつきける
 +
 +[[n_sesuisho6-073|<<PREV]] [[index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho6-075|NEXT>>]]
 +===== 翻刻 =====
 +
 +  一 貧なる僧の打ほれて知音する若衆に大
 +    名の執心せられ定家の色紙を出された
 +    れは坊主もまけしとおもひ弘法大師の筆
 +    といふなる心経をやりぬ重て大名より刀脇
 +    指を金つくりにして送たれしを見て坊主のよめる
 +     何事も人にまけしと思へとも
 +     金刀に手をそつきける/n6-37r
  
text/sesuisho/n_sesuisho6-074.txt · 最終更新: 2022/05/12 17:02 by Satoshi Nakagawa