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text:sesuisho:n_sesuisho6-060 [2022/05/05 14:29] – 作成 Satoshi Nakagawatext:sesuisho:n_sesuisho6-060 [2022/05/10 15:21] (現在) – [翻刻] Satoshi Nakagawa
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 [[index.html|醒睡笑]] 巻6 恋のみち [[index.html|醒睡笑]] 巻6 恋のみち
-====== 妻夫いさかふことあり ・・・ ======+====== 1 妻夫いさかふことあり ・・・ ======
  
 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
  
-[[n_sesuisho6-06|<<PREV]] [[index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho6-06|NEXT>>]]+[[n_sesuisho6-059|<<PREV]] [[index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho6-061|NEXT>>]]
  
 妻夫(めをと)いさかふことあり。女房、心猛く夫(おつと)を打たんと杖を上げけるに、驚きつつ前栽(せんざい)に飛び降り逃げ、山椒の木のもとに隠れぬるを、妻、縁の上より言ふ。「いかほど逃ぐるところも、かがむ所もあらうずに、あのかんばうだふれが、山椒の木の根にかがみごとは」と叱られ、男、ふるふふるふ、「いや、山椒の木ばかりではおりない。山の芋の蔓(つる)の候ふに、取り付いてゐ参らする」と申せしことのあはれさよ。 妻夫(めをと)いさかふことあり。女房、心猛く夫(おつと)を打たんと杖を上げけるに、驚きつつ前栽(せんざい)に飛び降り逃げ、山椒の木のもとに隠れぬるを、妻、縁の上より言ふ。「いかほど逃ぐるところも、かがむ所もあらうずに、あのかんばうだふれが、山椒の木の根にかがみごとは」と叱られ、男、ふるふふるふ、「いや、山椒の木ばかりではおりない。山の芋の蔓(つる)の候ふに、取り付いてゐ参らする」と申せしことのあはれさよ。
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 山芋、腎にもくるしからず。本草をよく見給へ。((底本、この行小書き。)) 山芋、腎にもくるしからず。本草をよく見給へ。((底本、この行小書き。))
  
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 ===== 翻刻 ===== ===== 翻刻 =====
  
 +     恋のみち
   一 妻夫いさかふ事あり女房心たけくおつとを   一 妻夫いさかふ事あり女房心たけくおつとを
     うたんと杖をあけけるにおとろきつつ前栽に     うたんと杖をあけけるにおとろきつつ前栽に
text/sesuisho/n_sesuisho6-060.1651728571.txt.gz · 最終更新: 2022/05/05 14:29 by Satoshi Nakagawa