text:sesuisho:n_sesuisho5-008
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
次のリビジョン | 前のリビジョン | ||
text:sesuisho:n_sesuisho5-008 [2022/02/13 16:26] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:sesuisho:n_sesuisho5-008 [2022/02/20 21:43] (現在) – [翻刻] Satoshi Nakagawa | ||
---|---|---|---|
行 6: | 行 6: | ||
[[n_sesuisho5-007|<< | [[n_sesuisho5-007|<< | ||
- | 美濃の国に石谷(いしがい)といふ侍あり。斎藤山城守((斎藤道三))と同心にて、鷺山の城にこもれり。寄手(よせて)は斎藤新九郎((斎藤義竜))取りまき、やうやう落城に及ぶみぎり、かの | + | 美濃の国に石谷(いしがい)といふ侍あり。斎藤山城守((斎藤道三))と同心にて、鷺山の城にこもれり。寄手(よせて)は斎藤新九郎((斎藤義龍))取りまき、やうやう落城に及ぶみぎり、かの |
石谷、文武に心がけの功あるを惜しみ、矢文を射、使者を立て、「是非出でられよ。未練にはなるまじき((「なるまじき」は底本「なくまじき」。諸本により訂正。))」旨(むね)ことわり過ぎしに、 | 石谷、文武に心がけの功あるを惜しみ、矢文を射、使者を立て、「是非出でられよ。未練にはなるまじき((「なるまじき」は底本「なくまじき」。諸本により訂正。))」旨(むね)ことわり過ぎしに、 | ||
- | 命やはうき名にかへん世の中になからへはつる習ひありとも((「習ひありとも」は底本「なとひありとも」。文脈により訂正。)) | + | 命やはうき名にかへん世の中にながらへはつる習ひありとも((「習ひありとも」は底本「なとひありとも」。文脈により訂正。)) |
同じ時、妻女の方へ、 | 同じ時、妻女の方へ、 | ||
行 35: | 行 35: | ||
なからへはつるなとひありとも | なからへはつるなとひありとも | ||
同時妻女(さいちよ)のかたへ | 同時妻女(さいちよ)のかたへ | ||
- | なひくなよませの内なるをみなへし/n4-6l | + | なひくなよませの内なるをみなへし/n5-6l |
男山より風はふくとも | 男山より風はふくとも | ||
行 42: | 行 42: | ||
おとこ山より風はふくとも | おとこ山より風はふくとも | ||
と書てつかはし国の内花蔵院といふ比丘尼(ひくに) | と書てつかはし国の内花蔵院といふ比丘尼(ひくに) | ||
- | 所に走入てむなしきあとをとひしとなり/n4-7r | + | 所に走入てむなしきあとをとひしとなり/n5-7r |
text/sesuisho/n_sesuisho5-008.1644737193.txt.gz · 最終更新: 2022/02/13 16:26 by Satoshi Nakagawa