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text:sesuisho:n_sesuisho4-067

醒睡笑 巻4 そでない合点

25 主は馬上にあり中間鑓を持ち立ちながら小便をする・・・

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主(しう)は馬上にあり、中間(ちうげん)鑓(やり)を持ち、立ちながら小便をする。主、見付け叱りければ、その返事に、「人肥えたるがゆゑに尊(たつと)からず。手鑓(てやり)を持つて立つて尿(しと)す1)」と言ふ。

主聞き、「それやうに子細あることならば、せんかたなし。奇特(きどく)な奴じやよ」と。

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一 主(しう)は馬上にあり中間鑓をもちたちなから
  小便(べん)をする主見付しかりけれは其返事に
  人肥たるがゆへにたつとからす手鑓をもつ
  てたつてしとすといふ主ききそれやうに子細
  ある事ならはせんかたなしきとくなやつじや
  よと/n4-45l
1)
人肥えたる故に貴からず。智有るを以て貴しと為す。『実語教』
text/sesuisho/n_sesuisho4-067.txt · 最終更新: 2022/01/08 15:06 by Satoshi Nakagawa