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text:sesuisho:n_sesuisho3-080
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text:sesuisho:n_sesuisho3-080 [2021/10/26 22:43] (現在) – 作成 Satoshi Nakagawa
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 +[[index.html|醒睡笑]] 巻3 自堕落
 +====== 4 芋掘り僧のありつるが秋も最中の月澄みに・・・ ======
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 +===== 校訂本文 =====
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 +[[n_sesuisho3-079|<<PREV]] [[index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho3-081|NEXT>>]]
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 +芋掘り僧のありつるが、秋も最中(もなか)の月澄(つきす)みに、百姓出でて田を守(も)りゐたり。夜更け、物音せぬみぎり、笠を着、白き帷子(かたびら)を端折りたる男、さうけ((ざる))と小桶とを持ちて来たりぬ。
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 +百姓、不審なるものに思ひとがめければ、かの男言ふ、「俗人((実は僧なので、つい俗人と言ってしまった。))鰌(どじやう)すくふに、何のくせごとかあらうぞ」と。
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 +[[n_sesuisho3-079|<<PREV]] [[index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho3-081|NEXT>>]]
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 +===== 翻刻 =====
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 +  一 いもほり僧のありつるか秋も最中の月澄(つきすみ)
 +    に百姓出て田をもりゐたり夜ふけ物を
 +    とせぬみきり笠をきしろき帷子をはし
 +    おりたる男さうけと小桶とをもちて来りぬ
 +    百姓ふしんなる物におもひとがめけれは
 +    彼男いふ俗(ぞく)人鰌(どじやう)すくふになにのくせ
 +    ことかあらふぞと/n3-38r
  
text/sesuisho/n_sesuisho3-080.txt · 最終更新: 2021/10/26 22:43 by Satoshi Nakagawa