text:sesuisho:n_sesuisho1-101
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— | text:sesuisho:n_sesuisho1-101 [2021/05/13 23:00] (現在) – 作成 Satoshi Nakagawa | ||
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+ | [[index.html|醒睡笑]] 巻1 鈍副子 | ||
+ | ====== 4 ある寺の院主に知音の人ありて門前まで訪れられけるを・・・ ====== | ||
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+ | ===== 校訂本文 ===== | ||
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+ | ある寺の院主(ゐんじゆ)に知音(ちいん)の人ありて、門前まで訪れられけるを、弟子出でて見付け、そのまま方丈に行き、「ものの御出(おい)でにて候ふ」と言ふ。 | ||
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+ | 院主、大きに腹を立て、「『もの』とは誰かことぞ。さてもうつけを尽す奴(やつ)かな。いざわれ出でて見ん」とて、窓よりそとのぞき、つくづく見るに、顔ばかり覚え、つひに名をばうち忘れ、弟子に向ひ、「まことにものぢやよ」と言へり。 | ||
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+ | [[n_sesuisho1-100|<< | ||
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+ | ===== 翻刻 ===== | ||
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+ | 一 有寺の院主(ゐんしゆ)に知音の人ありて門前まて | ||
+ | をとつれられけるを弟子出て見つけその | ||
+ | まま方丈にゆきものの御出にて候といふ | ||
+ | 院主大に腹をたてものとはたれか事そさ | ||
+ | てもうつけをつくすやつかないさわれ出て | ||
+ | みんとて窓よりそとのそきつくつく見るに顔(かほ)/n1-47l | ||
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+ | はかりおほえつゐに名をはうち忘れ弟子に | ||
+ | むかひまことにものちやよといへり/n1-48r | ||
text/sesuisho/n_sesuisho1-101.txt · 最終更新: 2021/05/13 23:00 by Satoshi Nakagawa