text:sesuisho:n_sesuisho1-099
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| text:sesuisho:n_sesuisho1-099 [2021/05/12 22:15] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:sesuisho:n_sesuisho1-099 [2021/05/12 22:15] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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| - | 小姓を置きて、こころみに始めて茶を挽(ひ)かする。ことのほか粗(あら)し。「これは」と叱りたる時、ちと座をしさり、「それは、まづ粗挽きてござる」と。「さてさて、おのれは日本(にほん)にまた二人ともあるまいうつけや」とあれば、またきつと手を突き、「いや、日本も広うござるほどに、お尋ねならば、まだもござらう」と。 | + | 小姓(こしやう)を置きて、こころみに始めて茶を挽(ひ)かする。ことのほか粗(あら)し。「これは」と叱りたる時、ちと座をしさり、「それは、まづ粗挽きてござる」と。「さてさて、おのれは日本(にほん)にまた二人ともあるまいうつけや」とあれば、またきつと手を突き、「いや、日本も広うござるほどに、お尋ねならば、まだもござらう」と。 |
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text/sesuisho/n_sesuisho1-099.txt · 最終更新: 2021/05/13 22:54 by Satoshi Nakagawa