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text:senjusho:m_senjusho09-05

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text:senjusho:m_senjusho09-05 [2016/10/15 15:18] – 作成 Satoshi Nakagawatext:senjusho:m_senjusho09-05 [2016/10/15 15:24] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
  
-御堂の大殿((藤原道長))の二郎の御子、高松原の馬頭顕長と申す人いまそかりけり。内外の才智ほがらかにして、人にとりて英雄秀(ひ)でていまそかりけり。御堂の御子にておはしませば、御もてなしも、さこそ侍りけめ。+御堂の大殿((藤原道長))の二郎の御子、高松原の馬頭顕長((顕信の誤りか。))と申す人いまそかりけり。内外の才智ほがらかにして、人にとりて英雄秀(ひ)でていまそかりけり。御堂の御子にておはしませば、御もてなしも、さこそ侍りけめ。
  
 しかあるに、但馬守高雅といふ人、大殿に夙夜して、忠勤人にことなりければ、殿さりがたく思しめされ侍りけるままに、御子の馬頭を、「聟になり給へ」と仰せられ侍りけるを、「わが身、いやしと申しながら、かたじけなく御子の末葉(すゑば)とまかりなりて、心にはひそかに氏の長者にあらんことを思ひ侍り。されば、受領を父と頼み侍らんこと、いかが」と、たびたび辞し聞こえ給ひけれども、殿、すべてその用ゐおはしまさねば、力なく月日を送り給ひけるなんめり。 しかあるに、但馬守高雅といふ人、大殿に夙夜して、忠勤人にことなりければ、殿さりがたく思しめされ侍りけるままに、御子の馬頭を、「聟になり給へ」と仰せられ侍りけるを、「わが身、いやしと申しながら、かたじけなく御子の末葉(すゑば)とまかりなりて、心にはひそかに氏の長者にあらんことを思ひ侍り。されば、受領を父と頼み侍らんこと、いかが」と、たびたび辞し聞こえ給ひけれども、殿、すべてその用ゐおはしまさねば、力なく月日を送り給ひけるなんめり。
text/senjusho/m_senjusho09-05.1476512331.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa