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text:mumyosho:u_mumyosho049 [2014/09/27 14:59] – 作成 Satoshi Nakagawatext:mumyosho:u_mumyosho049 [2014/10/03 21:25] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 無名抄 無名抄
-====== 第49話 代々恋中の秀哥 ======+====== 第49話 代々恋中の秀歌 ======
  
 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
  
-** 代々恋中の秀哥 **+** 代々恋中の秀歌 **
  
 俊恵語りていはく、「故左京大夫顕輔語りていはく、『後拾遺の恋の歌の中には、 俊恵語りていはく、「故左京大夫顕輔語りていはく、『後拾遺の恋の歌の中には、
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   夕暮は待たれしものを今はただ行くらむ方を思ひこそやれ   夕暮は待たれしものを今はただ行くらむ方を思ひこそやれ
  
-これを歌(おもてうた)と思へり。金葉集には、+これを歌(おもてうた)と思へり。金葉集には、
  
   待ちし夜の更けしを何に歎きけん思ひ絶えても過ぐしける身を   待ちし夜の更けしを何に歎きけん思ひ絶えても過ぐしける身を
行 22: 行 22:
   ひと夜とて夜離(よが)れし床の小筵(さむしろ)にやがても塵の積りぬるかな   ひと夜とて夜離(よが)れし床の小筵(さむしろ)にやがても塵の積りぬるかな
  
-これをなむ歌と思ひ給ふる。いかが侍らん」とぞ。+これをなむ歌と思ひ給ふる。いかが侍らん」とぞ。
  
 今、これらに心付きて、新古今を見れば、わが心に優れたる歌、三首見ゆ。いづれとも分きがたし。後の人定むべし。 今、これらに心付きて、新古今を見れば、わが心に優れたる歌、三首見ゆ。いづれとも分きがたし。後の人定むべし。
  
-    かくてさは命や限りいたづらに寝ぬ夜の月の影をのみ見て+  かくてさは命や限りいたづらに寝ぬ夜の月の影をのみ見て
  
   野辺の露色もなくてやこぼれつる袖より過ぐる荻(おぎ)の上風(うはかぜ)   野辺の露色もなくてやこぼれつる袖より過ぐる荻(おぎ)の上風(うはかぜ)
text/mumyosho/u_mumyosho049.1411797586.txt.gz · 最終更新: 2014/09/27 14:59 by Satoshi Nakagawa