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text:mumyosho:u_mumyosho042 [2014/09/23 20:29] – 作成 Satoshi Nakagawatext:mumyosho:u_mumyosho042 [2014/09/23 20:29] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 そもそも、楽の中に蘇合といふ曲あり。これを舞ふには、五帖まで帖々をきれぎれに舞ひ終りて後、破を舞ふ。やがて続けて急を舞ふべきに、急の始め一反をば、まことに舞ふことなし。形のごとく拍子ばかりに足を踏み合はせて、うち休みつつ、二反の始めよりうるわしくて舞ふなり。 そもそも、楽の中に蘇合といふ曲あり。これを舞ふには、五帖まで帖々をきれぎれに舞ひ終りて後、破を舞ふ。やがて続けて急を舞ふべきに、急の始め一反をば、まことに舞ふことなし。形のごとく拍子ばかりに足を踏み合はせて、うち休みつつ、二反の始めよりうるわしくて舞ふなり。
  
-このけすらひは、違はぬ半臂(はんぴ)の句の心なり。歌と楽と道異なれど、めでたきことはおのづから通(かよ)へるなるべし。通はして知らざらん人は、何とかは思ひ分かむ。形のごとく、両方を心得て思ふためには、殊(こと)に興((底本「典興」。字形の類似による衍字か。諸本に「典」がないのに従う))あることなり。+このけすらひは、違はぬ半臂(はんぴ)の句の心なり。歌と楽と道異なれど、めでたきことはおのづから通(かよ)へるなるべし。通はして知らざらん人は、何とかは思ひ分かむ。形のごとく、両方を心得て思ふためには、殊(こと)に興((底本「典興」。字形の類似による衍字か。諸本に「典」がないのに従う))あることなり。
  
 されば、蘇合をば「半臂の句ある舞ひ」といふ。この歌のさまをば「蘇合の姿」ともいひてんかし。 されば、蘇合をば「半臂の句ある舞ひ」といふ。この歌のさまをば「蘇合の姿」ともいひてんかし。
text/mumyosho/u_mumyosho042.1411471740.txt.gz · 最終更新: 2014/09/23 20:29 by Satoshi Nakagawa