text:mumyosho:u_mumyosho030
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text:mumyosho:u_mumyosho030 [2014/09/17 00:37] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:mumyosho:u_mumyosho030 [2014/09/22 13:53] (現在) – Satoshi Nakagawa | ||
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** 三位基俊の弟子になる事 ** | ** 三位基俊の弟子になる事 ** | ||
- | 五条三位入道、語りていはく「そのかみ年二十五なりしとき、『基俊の弟子にならん』とて、和泉前司道経を媒(なかだち)にて、彼の人と車に相乗(あひのり)て、基俊の家に向かひたることありき。彼の人、その時八十五なり。その夜、八月十五夜にて、冴えありしかば、亭主、殊(こと)に興((底本「奥」。字形が似ていることによる誤写とみて、他本により訂正))に入りて、歌の上の句を言ふ。 | + | 五条三位入道、語りていはく「そのかみ年二十五なりしとき、『基俊の弟子にならん』とて、和泉前司道経を媒(なかだち)にて、彼の人と車に相乗(あひのり)て、基俊の家に向かひたることありき。彼の人、その時八十五なり。その夜、八月十五夜にて、冴えありしかば、亭主、殊(こと)に興に入りて、歌の上の句を言ふ。 |
中の秋十日五日の月を見て | 中の秋十日五日の月を見て | ||
行 24: | 行 24: | ||
にむかひたることありきかの人その時八十五也そ | にむかひたることありきかの人その時八十五也そ | ||
の夜八月十五夜にてさえありしかは亭主殊に | の夜八月十五夜にてさえありしかは亭主殊に | ||
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なかの秋とうかいつかの月をみて | なかの秋とうかいつかの月をみて | ||
といとやうやうしくなかめいてられたりしかは予これをつく | といとやうやうしくなかめいてられたりしかは予これをつく |
text/mumyosho/u_mumyosho030.1410881877.txt.gz · 最終更新: 2014/09/17 00:37 by Satoshi Nakagawa