text:mumyosho:u_mumyosho023

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 ** 関明神 **
-逢坂の関の明神と申すは、昔の蝉丸(せみまろ)なり。かの藁屋の跡を失なはずして、そこに神となりて住み給ふなるべし。今もうち過ぐるに、たよりに見れば、昔、深草の御門の御使にて、和琴習ひに良岑宗貞(よしみねのむねさだ)、良少将とて、通はれけむほどの事まで面影に浮かびて、いみしくこそ侍れ。
+逢坂の関の明神と申すは、昔の蝉丸(せみまろ)なり。かの藁屋の跡を失なはずして、そこに神となりて住み給ふなるべし。
+今もうち過ぐるに、たよりに見れば、昔、深草の御門((仁明天皇))の御使にて、和琴習ひに良峯宗貞(よしみねのむねさだ)((僧正遍昭・遍照))、良少将とて、通はれけむほどの事まで面影に浮かびて、いみじくこそ侍れ。
 ===== 翻刻 =====

text/mumyosho/u_mumyosho023.1451053924.txt.gz · 最終更新: 2015/12/25 23:32 by Satoshi Nakagawa