text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka06-09
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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka06-09 [2017/12/23 13:07] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka06-09 [2017/12/23 16:37] (現在) – [翻刻] Satoshi Nakagawa | ||
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張氏が先祖、功曹、朝(あした)に起きて見れば、一つの鳩、承塵より飛び来たりて、几(おしまづき)の前にあり。 | 張氏が先祖、功曹、朝(あした)に起きて見れば、一つの鳩、承塵より飛び来たりて、几(おしまづき)の前にあり。 | ||
- | 「この鳩、災ひをなすべくは、承塵より返り居るべし。喜びをなすべくは、わが懐(ふところ)に入れ」と言ひて、懐を開けたれば、前に鳩、すなはち飛び入りぬ。懐をさぐるに、一つの銅鉤を得たり。これを帯(おび)にして、朝に仕ふるに、数郡の守に至り。九卿につらなりにけり。 | + | 「この鳩、災ひをなすべくは、承塵に((「承塵に」は底本「承塵ヨリ」。諸本により訂正。))返り居るべし。喜びをなすべくは、わが懐(ふところ)に入れ」と言ひて、懐を開けたれば、前に鳩、すなはち飛び入りぬ。懐をさぐるに、一つの銅鉤を得たり。これを帯(おび)にして、朝に仕ふるに、数郡の守に至り。九卿につらなりにけり。 |
時に、蜀の客人((底本「客人」の下に踊り字。衍字とみて削除。))来たりて、張氏がもとに使ふ女を語らひて、ひそかに銅釣を買ひ取りて、帰りにけり。蜀客、にはかにもの悪しくなりて、衰へにけり。怪しみ恐れて、銅釣を張氏に返してけり。 | 時に、蜀の客人((底本「客人」の下に踊り字。衍字とみて削除。))来たりて、張氏がもとに使ふ女を語らひて、ひそかに銅釣を買ひ取りて、帰りにけり。蜀客、にはかにもの悪しくなりて、衰へにけり。怪しみ恐れて、銅釣を張氏に返してけり。 | ||
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張氏銅鈎 | 張氏銅鈎 | ||
- | 張氏か先祖功曹あしたにをきてみれはひとつのはと承塵より | + | 張氏カ先祖功曹アシタニヲキテミレハヒトツノハト承塵ヨリ |
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- | 塵よりかへりゐるへしよろこひをなすへくはわかふところにいれといひ | + | 塵ヨリカヘリヰルヘシヨロコヒヲナスヘクハワカフトコロニイレトイヒ |
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- | 守にいたり九卿につらなりにけり時に蜀の客人\/きたりて張 | + | 守ニイタリ九卿ニツラナリニケリ時ニ蜀ノ客人\/キタリテ張 |
- | 氏かもとにつかふ女をかたらひてひそかに銅釣をかひとり | + | 氏カモトニツカフ女ヲカタラヒテヒソカニ銅釣ヲカヒトリ |
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- | ゆくすへのあき(そら)/d1-49r | + | ユクスヘノアキ(ソラ)/d1-49r |
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka06-09.1514002063.txt.gz · 最終更新: 2017/12/23 13:07 by Satoshi Nakagawa