text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka04-14

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--- text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka04-14 [2017/11/20 23:33] – 作成 Satoshi Nakagawa
+++ text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka04-14 [2017/11/20 23:45] (現在) – [翻刻] Satoshi Nakagawa
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 この時に、阮孚は得、祖約は失と定めてけり。
->屏当は、畳み伸し納むと言へり。屏は去声なり。併当とも書けり。蝋といはるは繕飾なり。
+>屏当は、畳み伸（の）し納むと言へり。屏は去声なり。併当とも書けり。蝋といはるは繕飾なり。
 　　消えかへり思ふも悲し埋火(うづみび)のいけるあしたのほどもなき世を
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 ===== 翻刻 =====
-  阮(いゑん)孚(ふ)䗶(らふ)屐(けき) 祖約(やく)好(かう)財(さい) 埋火 晋代人
+  阮(クヱン)孚(フ)䗶(ラフ)屐(ケキ) 祖約(ヤク)好(カウ)財(サイ) 埋火 晋代人
-  阮孚はあしたをこのみ祖約はたからをこのみし人なりつねにこれを
+  阮孚ハアシタヲコノミ祖約ハタカラヲコノミシ人ナリツネニコレヲ
-  いとなむことあひ同し人ゆきて二人が得失をはかるに先つ祖
+  イトナムコトアヒ同シ人ユキテ二人ガ得失ヲハカルニ先ツ祖
-  約かもとに行て見れはたからを屏当(へいたう／しをさめ)してすたれをうしろに
+  約カモトニ行テ見レハタカラヲ屏当(ヘイタウ／シヲサメ)シテスタレヲウシロニ
-  あててみをかたふけてかくしそはめてそのけしき心よからす
+  アテテミヲカタフケテカクシソハメテソノケシキ心ヨカラス
-  次に阮孚かもとに行て見れは火をふきて䗶(そ)屐(あしたを)なけきて／d1-33r
+  次ニ阮孚カモトニ行テ見レハ火ヲフキテ䗶屐(アシタヲ)ナケキテ／d1-33r
-  云くしらす一生の内にいくはくあしたをかもちゐむとすると云り
+  云クシラス一生ノ内ニイクハクアシタヲカモチヰムトスルト云リ
-  神(しむ)色(しよく)怡(い)然(せむ)として困(こむ)暢(ちやう)なりこの時に阮孚は得(とく)祖約は失(しつ)
+  神(シム)色(シヨク)怡(イ)然(セム)トシテ困(コム)暢(チヤウ)ナリコノ時ニ阮孚ハ得(トク)祖約ハ失(シツ)
-  とさためてけり屏当はたたみのしをさむといへり屏は去声※この一行は丁末に欠かれている。
+  トサタメテケリ屏当ハタタミノシヲサムトイヘリ屏ハ去声※この一行は丁末に書かれている。
-  なり併当ともかけり䗶と云るは繕餝なり
+  ナリ併当トモカケリ䗶ト云ルハ繕餝ナリ
-    きへかへりをもふもかなしうつみひのいけるあしたのほともなきよを／d1-33l
+    キヘカヘリヲモフモカナシウツミヒノイケルアシタノホトモナキヨヲ／d1-33l

text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka04-14.1511188398.txt.gz · 最終更新: 2017/11/20 23:33 by Satoshi Nakagawa