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text:kohon:kohon011 [2014/08/01 12:51] – [校訂本文] Satoshi Nakagawatext:kohon:kohon011 [2025/12/01 12:19] (現在) Satoshi Nakagawa
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 +古本説話集
 ====== 第11話 季縄少将の事 ====== ====== 第11話 季縄少将の事 ======
  
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 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
  
-今は昔、季縄(すゑなを)の少将といふ人ありけり。+[[kohon010|<<PREV]] [[index.html|『古本説話集』TOP]] [[kohon012|NEXT>>]]
  
-大井に住みけるころ御門仰せられる、「花おもしろくななば、かならず御覧ぜん」と仰せられけれど、おぼし忘れて、おはしまさざりければ、少将、+今は昔季縄(すゑなを)少将((藤原季縄))といふ人ありけり。
  
-  散りぬれはくやしきものを大井川岸山吹今さかりなり+大井に住みけるころ、御門((醍醐天皇。ただし、[[text:yamato:u_yamato100|三条西家旧蔵伝為氏筆本『大和物語』100段]]では、「亭子御門」となってお宇多天皇(上皇)。))の仰せられける、「花おもしろくなりなば、かならず御覧ぜん」と。仰せられけれど、思し忘れて、おはしまさざりければ、少将、
  
-この季縄、病つきて、少しおこたりて、内裏(うち)に参りたりけり。公忠の弁、掃部の助にて、蔵人なりけるころの事なり。「みだり心地、いまだよくもおこたり侍らねども、心もとなくて参り侍りつる。後は知らねど、かくま侍る。明後日(あさて)ばかり、参り侍らん。よき様に申させ給へ」とて、まかり出でぬ。+  散りぬればくやしきものを大井川岸の山吹今さかりなり 
 + 
 +この季縄、病つきて、少しおこたりて、内裏(うち)に参りたりけり。公忠の弁((源公忠))、掃部の助にて、蔵人なりけるころの事なり。「みだり心地、いまだよくもおこたり侍らねども、心もとなくて参り侍りつる。後は知らねど、かくま侍ること。明後日(あさて)ばかり、また参り侍らん。よき様に申させ給へ」とて、まかり出でぬ。
  
 三日ばかりありて、少将がもとより 三日ばかりありて、少将がもとより
  
-くやしくぞ後に会はむとちぎりける今日を限りといはましものを+  くやしくぞ後に会はむとりける今日を限りといはましものを 
 + 
 +さて、その日失せにけりとぞ。あはれなることのさまなり。
  
-さて、その日失せにけりとぞ。あはれなる事のさまなり。+[[kohon010|<<PREV]] [[index.html|『古本説話集』TOP]] [[kohon012|NEXT>>]]
  
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text/kohon/kohon011.1406865089.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa