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text:kara:m_kara027

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text:kara:m_kara027 [2014/12/04 23:04] – 作成 Satoshi Nakagawatext:kara:m_kara027 [2025/11/28 11:25] (現在) Satoshi Nakagawa
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 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
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 +[[m_kara026|<<PREV]] [[index.html|『唐物語』TOP]]
  
 昔、京(みやこ)に人の娘ありけり。荒き風にも当てずして、深き里の内にかしづき養へり。齢(よはひ)やうやう人となるほどに、父母(ちちはは)、世にありつかんことをかせぎいとなむ。この人、これを聞きて、嬉しからず厭(いと)はしきさまになん思ひけるを、父母しひて恨み歎きけり。「我、もしこの道に入るべきならば、家を出で衣(ころも)を染めて、世にもあらじ」など、まめやかに憂きことに言へりければ、親しき縁(ゆかり)までも、限りなく恨み歎きけり。 昔、京(みやこ)に人の娘ありけり。荒き風にも当てずして、深き里の内にかしづき養へり。齢(よはひ)やうやう人となるほどに、父母(ちちはは)、世にありつかんことをかせぎいとなむ。この人、これを聞きて、嬉しからず厭(いと)はしきさまになん思ひけるを、父母しひて恨み歎きけり。「我、もしこの道に入るべきならば、家を出で衣(ころも)を染めて、世にもあらじ」など、まめやかに憂きことに言へりければ、親しき縁(ゆかり)までも、限りなく恨み歎きけり。
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 この犬の名をば、雪々とぞいひける。 この犬の名をば、雪々とぞいひける。
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 +[[m_kara026|<<PREV]] [[index.html|『唐物語』TOP]]
  
 ===== 翻刻 ===== ===== 翻刻 =====
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   となむこの人これをききてうれしからすいと   となむこの人これをききてうれしからすいと
   はしきさまになん思けるをちちははしゐ   はしきさまになん思けるをちちははしゐ
-  てうらみなけきけり我もしこのみちに/m432+  てうらみなけきけり我もしこのみちに/m432・k68r
  
   入へきならはいゑをいてころもをそめて世にも   入へきならはいゑをいてころもをそめて世にも
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   みすおなし心にてとりのこゑもせぬふか   みすおなし心にてとりのこゑもせぬふか
   き山にゐてをのをのくさのいほりをひき   き山にゐてをのをのくさのいほりをひき
-  むすひつつすみわたりけるにこの女のちち/m433+  むすひつつすみわたりけるにこの女のちち/m433・k68l 
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 +https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100182415/68?ln=ja
  
   ははふたつなきこころさしはかりをしるへに   ははふたつなきこころさしはかりをしるへに
行 52: 行 58:
   なといひけれはたたふたりの心にまかせて   なといひけれはたたふたりの心にまかせて
   其後をともせさりけりかくてふかき山のな   其後をともせさりけりかくてふかき山のな
-  かに心をすましてあかしくらすにまたらなる/m434+  かに心をすましてあかしくらすにまたらなる/m434・k69r
  
   いぬのうつくしけなるいつこよりともみえ   いぬのうつくしけなるいつこよりともみえ
行 63: 行 69:
   あらぬすちにのみ物のおほえけれはこのいぬ   あらぬすちにのみ物のおほえけれはこのいぬ
   にうちとけにけりさるへきさきのよの   にうちとけにけりさるへきさきのよの
-  ちきりやふかかりけんいぬのおもはしさ/m435+  ちきりやふかかりけんいぬのおもはしさ/m435・k69l 
 + 
 +https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100182415/69?ln=ja
  
   かきりなくおほえけるを我なからあさま   かきりなくおほえけるを我なからあさま
行 74: 行 82:
   ことそとたつねとひけれはありのままにいは   ことそとたつねとひけれはありのままにいは
   んも心うくおほえてなにかといひまきら   んも心うくおほえてなにかといひまきら
-  はすをしゐてせためとひけれはあらかふへ/m436+  はすをしゐてせためとひけれはあらかふへ/m436・k70r
  
   きかたなくてわかゐ所をさりけなくて時   きかたなくてわかゐ所をさりけなくて時
行 85: 行 93:
   りおもはしくかなしくそおほえける   りおもはしくかなしくそおほえける
     あさましやなとけたものにうちとくる     あさましやなとけたものにうちとくる
-    さこそむかしのちきりなりとも/m437+    さこそむかしのちきりなりとも/m437・k70l 
 + 
 +https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100182415/70?ln=ja
  
   人の身にしていぬにちきりをむすひける   人の身にしていぬにちきりをむすひける
行 96: 行 106:
      
   写本云   写本云
-      文安元年八月十七日感得之/m438+      文安元年八月十七日感得之/m438・k71r 
 + 
 +https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100182415/71?ln=ja
  
text/kara/m_kara027.1417701862.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa