text:jikkinsho:s_jikkinsho04-01
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text:jikkinsho:s_jikkinsho04-01 [2015/10/27 14:38] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | text:jikkinsho:s_jikkinsho04-01 [2015/10/27 14:38] (現在) – Satoshi Nakagawa | ||
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- | 十訓抄 第四 人の上を誡むべき事 | ||
- | ====== 4の1 行基菩薩菅原寺の東南院にして終りをとり給ひける時・・・ ====== | ||
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十訓抄 第四 人の上を誡むべき事 | 十訓抄 第四 人の上を誡むべき事 | ||
====== 4の1 行基菩薩菅原寺の東南院にして終りをとり給ひける時・・・ ====== | ====== 4の1 行基菩薩菅原寺の東南院にして終りをとり給ひける時・・・ ====== | ||
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ム外ハ、ヨルヘカラス、オノツカラアシク行合タリトモ、サ | ム外ハ、ヨルヘカラス、オノツカラアシク行合タリトモ、サ | ||
ラヌヤウニテ立ノクヘシ、此文ノ教也、/k141 | ラヌヤウニテ立ノクヘシ、此文ノ教也、/k141 | ||
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- | ===== 翻刻 ===== | ||
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- | 行基菩薩菅原寺の東南院にして終をとり給 | ||
- | ける時、弟子共に教へいましめて云く、口の虎は身を | ||
- | 破ふる、舌のつるきは命をたつ、口を鼻の如くにすれは、後 | ||
- | あやまつ事なし、虎は死て皮をのこす、人は死て名を | ||
- | 残す、是を書ととめて、彼遺言と名て、今につたふ、さ | ||
- | て其時読へる哥 | ||
- | のりの月ひさしくもかなと思へとも、さよふけぬらしひかりかくしつ/k140 | ||
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- | かくて身心安楽にて終り給にけり、朝野僉載云、 | ||
- | 人死留名、虎死留皮、又云、口是禍門也、舌是禍根也、 | ||
- | 養生経に云、使口如鼻、終身勿事なと云る文を思はへ | ||
- | て、かやうにの給へるにや、又孝子伝には、多言害身多 | ||
- | 事害神とも見たれは、よくよくつつしみ誡むへし、又人の寄 | ||
- | 合てうちささやきなむとせむ所へは、始より交り居さら | ||
- | む外は、よるへからす、おのつからあしく行合たりとも、さ | ||
- | らぬやうにて立のくへし、此文の教也、/k141 | ||
text/jikkinsho/s_jikkinsho04-01.txt · 最終更新: 2015/10/27 14:38 by Satoshi Nakagawa